Noriko Takayama PROFILE NOTE SCHEDULE DIARY CONTACT

Note


  自然と音楽の繋がり  】 2022 11.27





こんにちは。


Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつも、ありがとうございます。

このところ、晴れの日がつづき
穏やかな風吹く姿に
なんとも心の安堵を覚えます。
みなさんは、どんな日曜日を
お過ごしになっているでしょう☆


さて☆
12月4日「音楽家の稽古部屋コンサート」
1週間まえとなりました。
今日は、本番まえに綴るNOTE。
ふだんよりもじっくりと自分と向き合うようにして
綴っていかれそうな気がしますネ。





ところで、練習期間に使用している「譜面」のこと。
Noriko.Tの長きにわたる習慣で
全曲、拡大コピーした「大サイズ」のものを
毎日つかっています。




出版されている楽譜は、(豆つぶとはいわないまでも)
キホン、音符が多くなるほど紙面が真っ黒になってゆき
(本を読むのと同じ想像してもらえると☆)
5線紙のうえにこちゃこちゃとひしめくように、並んでいる音符を
何度も何度もよみこむのに、目だけでなく頭もつかれちゃう。




ピアノとの音符の絡み、なんかも
あわせて読み込もうとするとき、
「あ、子ども用サイズにすれば読みやすい♪」と思いつき
ここ何年か習慣にしているわけです。






これは正直、(楽譜を読もう!)という
気になりますネ(笑)
小さい音符は難しそうにみえるけど
音符がおおきいと「実際むずかしい曲」も
ラクな気持ちになり、じっくりと目にはいってきやすくなる。
拡大コピー楽譜、今回も1曲づつ
まだまだ読み込んでいきます。





音楽を弾くことは
「楽譜をとことん読み込む」ことに尽きる。
音楽家の誰もが口をそろえて言うこの言葉、



こんな言葉もあります。

「すべては、楽譜にかかれている。」



はたまた、とくに古典作品においては
音符は建築のようにかかれている。
という言いかたをする方もいらっしゃいます。




本番で「楽譜をみて弾く」
ソナタのスタイル。

「譜面台をたてない」
小品を弾くスタイル。
と、とかく舞台形式を大切にする
クラシック音楽の世界。




「稽古部屋」コンサート
今回は全曲、小品集なので
ヴァイオリンを弾くわたしは
譜面台をたてませんが、
スコアといって総譜をみているふみなさんは
譜面台を使用することになります。


一方、ピアノSoloのときは
ふみなさんは譜面台を使用しない。
いろいろと、細かく決められた形式にそって
舞台も形作られているんですネ。



この3か月、毎日
楽譜を読みつづけていると
先人の言葉「すべては楽譜にかかれている。」は
この言葉自体にすべてが集約されているように
思えてきます。



オリジナル曲を制作したり
映画音楽やさまざまなジャンルの音楽表現を
経験するたびに、じぶんの表現を磨くため
クラシックを土台としていきたい思いは年々つよくなりますが
それは「必要」というためだけでなく
クラシック音楽の普遍の美しさに
惹かれてやまないからです。






わたしたちをとりまく大自然が
矛盾なく、絶えることなく、
無限につづき拡がってゆくように、
クラシック音楽には、矛盾がありません。



この楽譜とむきあっていて何か解決できない難しさがあるとしたら、
メロディがうまく繋がらないのだとしたら、
自分のほうに、自分たちのほうに
矛盾がある。
それほどまでに、シンプル。
そこにぐいぐい惹かれちゃうのです。




それで公演まえになると
いつのまにやら自問自答がふえてきて(笑)
生活から正そうという気持ちもつよくなり
どことなく、
「すっと前をむく」姿勢になっていくんですネ。




今週、正確には5日まえ、
ピアニストふみなさんと、2回目のリハーサルを
終えてまいりました。
今回の期間、リハーサル前の「音出し」なる日を
設けたため、実際は一緒にプログラムを弾いたのは
これで3回目。




ここへきて
2人で音をとめ、一緒に楽譜をみなおす箇所も
コアに集約されてきました。


ひとつづつ解決して
それを繋げていく
繋がらなかったら、もう1度楽譜をよむ。
繋がったら、よりよい音に
より自然体にもどしていくため、さらに読みます。





そして、
stageで手放したい。




会場で、みんなで
音楽の喜びをわかちあいたい。




終わりなき音楽の旅を
歩いていることに
心から感謝します。



この旅の道筋で
みなさんに出逢えることにも
とっておきの感謝のきもちです。







よき日となりますように。



わたしたちの音が
みなさんに、届きますように。



Noriko.T◎NOTE 2022 11. 27

【 テンション! 】 2022 11.20


こんばんは。





今日は、NOTEの更新を
おそい時間に変更させていただき
「稽古部屋」コンサートへご来場くださるみなさんに
今日までに「地図とウェルカム動画」を
送り届けたい☆
とそちらを優先させていただいちゃいました。




わたくしNoriko.Tのわがままで
申し訳ありません。
夜の更新を待っていただいた方
いつも、ご愛読をありがとうございます。
今日も、間近になりつつある
コンサートの話題にからめて
綴っていきたいと思います。





さて☆彡
そうなのです!



すでにたくさんの方が
観てくださったようなのですが
★welcome「音楽家の稽古部屋」★動画を
数日まえ、YouTubeにUpいたしました。
メッセージもいただき、ありがとうございます。

https://youtu.be/c8Hsc5Ge_xg



こちらはコンサートに来ていただくまえに
リハーサルの臨場感からみなさんに
ささやかにお届けしていこうというものです。
また、まだご来場を迷っていらっしゃる方や
わたしたちの公演へお運びいただいたことのない
みなさんへも、雰囲気を知っていただいて
いつか足を運んでいただけるといいな、という
願いも込めています。





音声や、演奏はすべて
「11月14日」の初回リハーサルのダイジェスト。
2分40秒に集約しました。



このときの録音を
11月の2日「音出しけいこ」から
比較していくと
改善したこともある一方でまだまだ、



リズムの認識の甘さや
音色の相違、
音楽の命である「ま」
これらは、2人でつめていく課題のほう。


そして残りは
おのおのの課題のほう。
実は、ここをとことんつきつめていかないと
次のリハーサルでも、
次の段階へすすんでいかれないのですネ。


Noriko.Tの、もっか最重要課題ランク1は
「音の立ち上げ」。

いや。
もっかではない、
昔から、今も、この先ずっと続いていく課題。



ふわっと歌いたい
しんみり色をつけていきたい
ぐぐぐぅっっっと迫るためにふんばりたい
軽やかにおどけたい
端正に弾きたい



その全てに
「音を立ち上げる」ことが求められ、
ヴァイオリニストたちは日々
このことに多くの時間をさいて練習しています。


音を立ち上げるのは
「左指」を立ち上げるだけの話ではありません。
「 Upする 」という、演奏するうえでの「大きな仕事」について
わたしは、ドイツにいるヴァイオリニスト、ナフム・エアリッヒ氏から
とても重要な、貴重なことをたくさん教わりました。







このNOTEでも以前のせたことがあるのですが
「60秒稽古法」といって、ひとつの音を
60秒間かけて息長く、弓を返さずに弾き切るようにする訓練
、(そういう有名な稽古法があるのですが)をしていくと
音の張りをもたせること必須→そのために、、、だんだんとですネ


★できるだけ上から左指の少ない面積で
★できるだけ弓の毛をつかわずに


まるで「ひとつの点」をとらえるように
音をキャッチしていかなければだめなんだ。と
気づくようになります。




先生たちからレッスンで「指を立ち上げなさい。」って
昔から何度も何度も口うるさい(失礼!☆)ほど
言われてきたのは、「このためかァ!」と
心から納得。





実際に、エアリッヒ先生のドイツ・カールスルーエ大学での
レッスン風景を毎日、朝から晩まで見学していると

「テンション!!」

「Keep UP!・・UP!・・・UP!!!!!」

10人のお弟子さんがいると
ひとり40分ほどのレッスンだとしても
のべ8時間、1日じゅうですネ、

みているわたしの耳にもこびりついて離れないほど
この単語ばかり、叫んでいらっしゃいました。

生徒が一瞬でも
弾きながら頭で別のことを考えたり
音楽以外のことに気をとられると、
先生ってすぐわかるんですよネ。




大きな体で床を踏み鳴らし、
すこし伸びたパーマヘアをぶんぶん振り回して
「テンション・・・!!!」
「KEEP UUUUUUP・・・!!」
と、いっそう声のトーンもボリュウームも
あがってゆくわけです。


この先生の姿は、同時に
「かたときも、気を抜いてはいけない。」
という、演奏中の私たちにとって、
もっとも大切なことを如実に伝えていると
思いました。




バレリーナが爪先立ちするように
ヴァイオリニストも
「指紋の薄皮1枚で」音をつかまえ
「爪のふちで弦のうえに立つ」くらいの
うすさで、音をキレイにキャッチできるように
日々稽古を重ねます。
その「最小」の音から、すこしづつ「サウンド」として鳴らし
伸ばしてゆく作業が、楽曲の練習。




一方で弓をUpするのは
もっとダイレクトに「肉体」に問いかけてゆく
ものかもしれません。

弓の重さに、ふらついて
動きが緩慢にならないために
「OPEN弦」といって
弦をおさえず、弓の動きだけべつにして
練習します。
エアリッヒ先生から
「Norikoは、Arm(右腕のつかいかた)について研究する必要がある。」
と当時いただいた言葉も
いまでも大事な道しるべにさせていただいています。



「稽古部屋動画」をみて
まだまだ、立ち上げていかなきゃ。
その思いを、いま一層つよくしています。



コンサートのまえは
この「向かうテンション」がより濃密になり
特別な感情で過ごしています。
寝ても覚めても、どこかのメロディにつて
「うたうアイディア」を探していますし、
練習法も新しいものをどんどん試してみる
冒険心にもあふれています。




そのすべてのじかんが
みなさんとご一緒できる「その日」に
繋がっていくと思うと、
楽しみもひとしおに感じます。



コンサートまえのNOTE更新は
来週が最後になりますので
きっと、より本番にちかい心境をみなさんに
お話できるのではと思っています。




「楽しみにしています。」
というメッセージをたくさんいただき
ありがとうございました。
みなさんのお気持ちや、もうすぐ
お会いできること、とても嬉しく思います。


あらためて感謝申し上げ、今夜は
NOTEをここまでにいたします♪




新しい週明けまもなく。





みなさん、
よき1週間をお過ごしくださいネ!




Noriko.T◎NOTE 2022 11. 20

【 コンサート道すがら 】2022 11.13

こんにちは。

Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつも、ありがとうございます。


グラデーションを織り成す
秋の出立をみつけて
足をとめたいと思いながらも
つい歩み急いてしまうこの頃です。
みなさん、お元気ですか。




そんな折の、ある平日
横浜で1日過ごしてきました。
買いものと
少々の気晴らしもかねて。



すこしまえに
史奈さんと、稽古部屋コンサートの
衣装スタイルを相談していたのが
きっかけなんです。
お互いの空間イメージと、
色のイメージを打ち明けたり
擦りあわせたりして
ひとつの全体像が浮かんでくるのを
もうすこしでキャッチ!
する感じのところまできて




持ち寄りのなかで
おのずと定まるのを待つのもOK(笑)
けどひょっとして、
街にくりだせば「何かあるかも♪」
そういう期待の探索は楽しいですネ。




今回は、史奈さんの
だしてくれた色イメージが大ヒントになり
この日「元町・中華街」のshopで
それとマッチするお衣装をみつけまして嬉☆
みなさん、
楽しみにしていてくださいネ。






先日、プレ・リハ―サルの
風景をほんのいちぶ
動画でみていただきました。




スマートフォンで簡単に撮影したものの
PfもVnも音の立ち上がりが
どこにあるか判別できるのが
すごい。
高性能だなと、思いました。



実は、2つの楽器
「音になるシステム」が
全然ちがうため、「立ち上がるタイミング」
に、練習の始まりではまだ
時差が生じやすいんです。



シンプルにいえば
「鍵盤を叩く」ことと
「弦を弾く」ことの動作のちがいによるもの。



テンポ感を同じに感じているはずでも
この「動作の差」により
リハーサルの段階では
細かいところで、0.1秒ほどの誤差が
曲のあちこちに生じてしまう!



この誤差をきっちりと埋めていく作業が
リハーサルの本質なのかなと
Noriko.Tは考えています。





基本的に弦楽器のほうが
音が立ち上がるための
時間がかるといわれ
楽器も小さいこともあり
細かい音程や、
跳躍、移弦に立ち遅れないで
「食いついて」いく瞬発力を問われますネ。





そして、ピアニストさんは
その「違い」を加味しながら
ヴァイオリニストの背中にピッタリ
ついていく「アンサンブル力」を求められる。
できたら「音をつける」だけでなく
「ヴァイオリンを導いてもほしいし、
世界を一緒に拡げていきたい。」
つねづね、多くのヴァイオリニストが
抱く思いですが、
史奈さんはまさに、そういうピアニストさんです。




今回のプログラム、なんといっても
「中国の太鼓」や「スケルツォ・タランテラ」
テンポが速く、リズムが命
という作品が並んでいるので
「楽譜にかかれた実際のリズム」以外の応用に
いくつも変えて稽古必須!
ヴァイオリンでありながら
「叩くように弾く」奏法をたくさん
とりいれています。



さっきの「時差」の
話にからめていうと
「弓を叩くように弾こう」とすると
叩くために一度弓を持ちあげるので
「それが遅れないように!」


この二か月ですでに
メトロノームの電池は5個消費。
わが身に向かって「鬼のNoriko.T」となって
連日励んでおります。






練習のこととなると
書きだしたら止まらなくなってしまうので
今日はこのあたりに。


当日みなさんにお渡しする
「プログラムNOTE」も
2人で書き始めました。
今回は、一行詩とはいかないまでも
それに近い端的な表現で
みなさんに読んでいただき
あとは、演奏そのものでたっぷりと
堪能してほしいというのが
わたしたちの願いです。




ひとつひとつ、
こうして皆さんと
本番までの道のりを共有させていただけることを
とても嬉しく思います。




明日は
リハーサル。
今日もMy Violinと
根気よく(笑)



みなさん
よき日曜日の午後をお過ごしくださいネ!

今日Noriko.Tがお届けする1曲は
こちら。

秋山純監督の映画「ROOM109」のテーマ。
(すでに、サントラ音楽もリメイク済みで
映画はまだ未公開となっています。)
音楽はKOSENさん。ヴァイオリン・アドリヴは
Noriko.Tが自由に弾かせていただきました。


https://youtu.be/QB7qCIYl9q4

(↑こちらはリメイク前の非公開作品)

Noriko.T◎ NOTE 2022 11.13

【 ギフトの姿 】 2022 11 6

こんにちは。
Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつも、ありがとうございます。




11月にはいり、
「年末」がみえてきました。
昨年のこの時期、「手鞠」を制作し終えた
ばかりだったことを思い返すと
ずいぶん早いナ、と。



1日のなかで
じかん間隔は長く感じるけれど
動画をひとつ作り終えるたびに
もう時節が移り変わっている。
は、はやい。。
そして時空間の感じかたは不思議!





そんな中、先週
史奈さんとの音出しが
始まりました。
今は来週あけからのリハーサルへむけ
それぞれ再び稽古を重ねています。



相手の音が聴こえてくるようになり
「相手が描いているイメージ」が
伝わってくると、音楽が一気にふくらみ
練習へのイメージも加速していくんです。

そういう意味からも
リハーサルの1回づつが大きい。
そして、その全てを手軽に「動画撮影」できてしまう
今の時代は、わたしたちは本当に恵まれています。





音楽専用の録音機と
スマホによる動画撮影をつかい
あらゆる方向から自分たちをみつめることができ
改善の必要性をいちはやく、目と耳でキャッチできる。
この大いなる恩恵を、フルに活かさない手はありません。

本番までは、
あとひと月近く。
あらゆる恵みに感謝しながら
ベストを尽くして過ごす毎日です。




さて☆
ここから、時は30年前へ
さかのぼります。



今から30年まえの3月、
わたしは武蔵野音楽大学音楽学部
器楽学科(主科ヴァイオリン)に合格しました。

4月に大学に入ると
それまで師事していた
菅原英洋先生門下へ入れていただく
ことができました。




入試への期間は
2年という短いものでしたが
この科に入る、ということは
これからの「人生を変える」ほどの
大きな意味をもつ出来事であり
「音楽への道」を歩んでゆく切符を
わたしはこうして手に入れたのでした。




当時、菅原先生と粕谷先生をはじめ、
ピアノ、和声、ソルフェージュなど
主科目以外のすべてを指導してくださった
片岡啓一先生
(わたしが高校2年生になった年に
千葉女子に赴任してこられました。)と
多大な善意のもと
わたしの歌をみてくださった菅原啓先生(英洋先生の奥様)
のお導きと、大きな支えによって
人生におけるこの一大事を乗り越えることができました。




ここですこしだけ
試験場シーンへと
タイムスリップ!





ヴァイオリンの課題曲
モーツァルトを弾き終えた2日後です。
最終日の「自由曲」を弾く前日に
わたしには「中休み」がありました。

そのなか休み日、菅原先生が
ひばりが丘のご自宅で
最後のレッスンをしてくださいました。




この日に先生からご自宅に呼ばれたのは
レッスンのほかに、実はもうひとつ
意味があったのです。


のちのち、すべての試験が終わってから
先生がお話してくださったのですが、
「モーツァルトの本番の出来」が
いつもより不安定だったため、
自分以外の審査員たちの点数にどう響いたか
ちょっと懸念していた、とのことでした。



自由曲を弾くのに
本番への最良のコンディションを整えるために
よく眠り、しっかり朝の食事をとってから
落ち着いて試験場へ迎えるよう
その日に、先生のご自宅に泊めてくださったのでした。



(わたしは、実技のどちらの試験も
2組目の2番目というはやい順番だったので)
朝、9時からスタートする試験のために、
千葉から江古田までくるために
朝4時に起きて、長く乗り継いでこなければならず
不憫に思った先生のお優しいお取り計らいでした。




最後にゆっくりとレッスンして
奥様の作ってくださったお料理を3人で
一緒に食べたあと、
温かいお風呂に入ると
「明日も、僕は審査員に入っているから
一緒に学校まで行きましょう。」





試験日の朝、江古田駅に先生と着いて
正門まで近づいてゆくと
またもや門のところに、
あのチューバ君が待ちかまえていました。
「僕、最終日も正門のところで
待ってますから・・!」と
2日前、試験後に足早に帰ろうとするわたしのうしろから
叫んでいたのを思い出しました。



わたしは、そこに目を向けず
先生とともに通り過ぎると
「じゃ、ここで僕は。
がんばってね。」

ベレー帽をかぶった先生はそう言い
笑顔で手をふってくださいました。





モーツァルト・ホールに
午前中の組として、20名ほどが集合。
客席にすわり、緊迫した表情で
みんなが順番をまちます。
8:30をすぎると、
1組目(3人づつ)が呼ばれていく。


2組目のわたしも
そろそろだと思い、
ふと、ホールの入り口をふりかえると
またしてもチューバ君が、出口に立ちはだかるようにして
わたしをじっと見ている姿が目にはいりました。
その姿はみなかったことにするように
わたしは正面に顔をもどすと
ひたすら呼ばれるのを待ちました。




今、思い返すと
このときの「彼の姿」がわたしに、かえって
つよい気持ちを奮起させてくれたかも
しれないという気がします。

何に集中しなければならないか
ということを、人間はたまに忘れてしまいますが
あのとき、まさにわたしも
そうなりかけていました。
彼の行いによって

苛立ちや、ストレスに終始ふりまわされて
いましたが、その「音楽以外のもの」に
心を持っていかれること自体が
気のゆるみだと、気づけたのは
この最終日この時でした。

「追い詰められた彼の姿」が逆に
わたしを追い込み、邪念を振りはらって
なんとしても、本番へ集中しなければと
向かわせてくれたからです。



「2組目の3人は、楽器をもってまえに出てください。
これから、直前の10分練習に移動します。」



いよいよ呼ばれ
スタッフの方のあとを、
3人で黙ってついていくときも、
彼は「あの・・!」とうしろから追いかけてきました。

そのあと、ひとりづつ
個室にはいり与えられた10分を音出ししている間も
わたしがそこから出て試験場へ入る寸前までも
彼はずっと追いかけてきました。
けれど、その姿はもうもはや
わたしに影響を与えることはありませんでした。






1992年、3月10日
夕刻 16時。
合格者の掲示板がはりだされ
「わああっつ」と
広場いったいに歓声があがります。
わたしの人生で、決して忘れることのできない
あの大きな歓声。


「高山典子」の名前が目に飛び込んできたとき
わたしはそこに、泣き崩れました。
現在ジャズ歌手の若生りえチャンが
この日、一緒についてきてくれました。
彼女も地面に崩れ落ちたわたしと一緒に、
たくさん泣いてくれてネ。
帰り道、2人でお祝いのあんみつを
食べて帰りました。




菅原先生がのちのち
自由曲の本番の状況について
「驚いたのなんのって・・
今まで、弾いたことないような
とんでもない速いテンポで弾きだしたから、
途中でとまるんじゃないかと思って、
僕はもう冷や汗をかいたよ。」と
おっしゃっていたのが、わたしの胸に残っている
とびきりの思い出。




先生の終始穏やかさ、優しさ、明るさと
ていねいかつ的確な采配に、どこまでも支えられた
わたしの「大学入試本番劇」でした。


みなさん、
長きにわたりNoriko.Tの
17歳・18歳「青春物語」を
読んでいただきありがとうございました。




菅原先生は、ご夫婦とも
現在は退官されて、お住まいも移されて
お静かに暮らしていらっしゃいます。
お二人の変わらない仲睦まじいご様子が
今でも目に浮かびますし、
長生きしてこれからも日本の弦楽器界、
音楽界の行方を見守っていてほしいと
思います。




今日は、また
PCがうなり始めた((笑)ため
このへんでいったん終わりますが☆


大学へ入ってからのこと
菅原先生のご指導から門下をうつり
アメリカのダヴィドヴィッチ先生に学んだり
ロシアのモスクワ音楽院より
日本へこられたグレゴリー・フェイギン先生の
門下で教えていただいたことなど
またいづれ、このNOTEで
お伝えしていきたいと思います。



それではみなさん、

よき日曜日の午後をお過ごしくださいネ!

Noriko.T◎NOTE 2022 11 6

暗転と好転の狭まで 】 2022  10 30







こんにちは。
Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつも、ありがとうございます。




数日、穏やかな晴天に恵まれて
散策日和でしたネ。
もう少して紅葉がすすんだら
鮮やかな色景も楽しみです。

さきほど
SNSとこちらのダイアリーにお知らせしたとおり
「スタジオ稽古集   Vフィールド」が完成しました。

今回、モノトーンに描く世界を作る
よい機会になりました。
ヴァイオリンの音は鳴っていないけれど
楽器のラインの美しさや、魅力も
あらためて知ってもらえてら嬉しいです。

今週は史奈さんとのリハーサル、、
のまえの「音だし稽古」が
いよいよ始まるんです。

音出し稽古。
これは、以前弾いたことのある作品の
3年という開きを加味して。。

ピアニストもヴァイオリニストも
音色、曲への解釈もそれぞれ進化しているでしょうから
リハのまえにワンクッション。
軽く一緒に弾いてみましょう!
というものです。

コンサートへむけた
本当の練習は
2人で音をだしてみてやっと、
始まるもの。
     /  by  Noriko.T

楽譜を読むことはひとりでもできる。
音楽的ラインを作っていくことは
一緒に考えていく作業。






音が立ちあがる仕組みとタイミング、
楽器のもつ特性を(ヴァイオリンは
長い音を伸ばしながら音量を大きくしていかれるけど
ピアノはそれができない、etc…)
理解し、いっしょに表現を深めていく期間ともいえます。

さてそして。いきなり話とびますが
今日の本題はずばり
「NorikoT18歳   大学入試本番」編!

ちなみにわたしが
武蔵野音楽大学を受けたときの
入試スケジュールはこちらのとおり!



_________________________

●1日目 筆記試験(国・英・楽典)

●2日目  小論文 ・面接

●3日目  課題曲(主科ヴァイオリン)モーツァルト

●4日目  新曲視聴 

●5日目    副科ピアノ(モーツァルト/ソナタ)

●6日目    コールユーブンゲン(歌)

●7日目     中休み

●最終日    自由曲(主科ヴァイオリン)メンデルスゾーン


___________________

    

音大の入試は
いわば「ひとりすつの試験」。




初日筆記のあと
翌日からは受験科目と、番号によって
個人スケジュールにふりわけられ

このように、
毎日一科目だけを受けに、
約1一週間、試験場へ通うことになります。

まずこの、初日筆記試験で
わたしは予想外の方向へ進んでしまいます。
今までのどの過去問題にも類をみないほど
難しかった音楽理論「楽典」の試験でつまずき、
しっかり解けた手応えのないまま
「なんとかギリギリ回答を終わらせ」ましたが
その時点で一度、呆然自失に。





いよいよこれから本当の試験が始まる、と
いうときわたしの脳裏にはじめて
「落ちるかもしれない。」という
底知れない恐怖がはっきりと浮かび上がってしまったのです。



実技のことばかり気をとられていた
わたしは、この初日の暗い落ち込みに
思いの外引きずられ、そのまま
全日程を進んでいってしまった わけなのですが、

さらにです。



そのブルーな気持ちが
よくない魔法をかけてしまったのか、
それとも不純な動機がきっかけで
音大をめざそうという私への、何かのギフトなのか

そのあと、つづけて今度は
大学入試という場であまり起こりそうにない
ある「出来事」までNoriko.Tは引き寄せてしまったのです。






いちおう。。かくまえに。
このお話はもう
年月もたち時効になっているでしょうから。
この場限定!とさせていただいて
打ち明けることにいたしますネ。



先述の「不出来の楽典」を受験し終えたあと
グッタリした面持ちで大学の正門をでようとしたとき
「あの。」と声をかけられたんです。

ふりむくと、
ひとりの男性(受験生らしき)が
わたしの顔をじっとみています。

「はい?」かなり、いぶかしげな顔で
答えるわたしに、その方は
「このまえ、会いましたよね。」と言うんですネ。






そう言われて懸命に思い出そうとしたら
あ、たしかに。

12月の冬休みのとき大学で行われた
入試前の「冬季講習会」。
菅原先生のレッスン室がみつけられず
遅刻しそうになったときです。
たまたま通りがかった人に訪ねたら
親切に教えてくださった。

「助かりました、ありがとうございます!」と、
ニコニコお礼をいった相手がその男性だったわけです。

「あ、あのときの、、。
その節はありがとうございました。」

 それだけ言い 
足早にあるきだしたら
その方も並んでピッタリついてくる
んですネ。

「また会いたいと思って、、。」



この言葉で
あぁ、受験生じゃないのかと
思ったんです。
がしかし、




「僕、チューバで受けているんです。」

「、、、。」

「  3浪してるんです。」
「、、、、。」

わたしが、
何も質問しないのに
そこまで彼は言って
そのあとは長い沈黙になりまして。




わたしの頭のなかはと言えば
さっきの楽典のことでいっぱいで。
はやく、一人になりたかった。

江古田駅がみえてきて
「じゃ、わたし電車に乗るので。」




やっと一人になり、気のせいか(笑)
さっきよりも大きな疲れを感じながら
深いため息とともに
(  3浪なんです。。)という言葉が蘇ってきて。





よけい気分が悪くなったわたしは
心をかきむしって忘れようと思いました。

ところが、翌日も
その翌日も
そのまた翌日も。
その人は正門でわたしの試験が終わるのを待っていました。
終わった試験のことと
明日の科目のことで
もう頭いっぱいいっぱいなところへ
。。。正門に必ず立っていて
とても不安気な顔で待っていらしゃる。
そして黙ってあとをついてくるのです。

これには、驚きを通り越し
「ちょっとちょっとぉ、、☆」

弦楽器部門と、管楽器の試験スケジュールは
時間区分がまるで違うし、
主科ヴァイオリンのなかでも
番号で午前午後に大きくふりわけられているのに
どうやってわたしを調べてるのかしらと思うと、
さすがのNoriko.Tも呆れてきまして、だんだん
ストレス→イライラ

(そんなことやってるから
アンタ 3浪人なのよ!)

、なんてネ。
いたいけな女子高生が
言えるわけもなく(笑)
いや、言ってやりたぁーい☆
と何度ここまで思ったか。
このNOTEでプンプン怒ったって仕方ないけど
(なんなのよ、もう!!!
何しにきてるのよー!!!
おかげで余計なストレス満タンよぉー-!!)←当時の叫び






笑って話しているのは
今だからでしてネ。
当時はわたしも、
このことで、うまく言えないけれど
心底「孤独な気持ち」になってしまいました。 




試験中は誰とも話ができず
こういった出来事を話せる友だちも
ましてや先生もそばにいないため、心が塞いで
世界でたったひとりぼっちになったような気持ちに。
暗い暗い試験週間でしたネ。




 そうしたなか、
主科ヴァイオリンは課題曲
「モーツァルト」の本番がまず終わりました。

暗雲吹き荒れた
このときの受験でしたが
そのなかにも一筋の光あり。
ホッと救われたことがあります。

菅原先生が
本番の試験審査員として
学内で選ばれていたことです。





6人の審査員が、
ズラリと横一列に並ぶ 物々しい試験場。

そのなかに
穏やかな先生の姿がいらっしゃることが
どれほどにありがたい幸運だったのか
神さまへの感謝しかありません。

課題曲から
最終日の自由曲へと、
Noriko.Tの一世一代の大勝負がすすむなか、
「先述の彼の行動」もまた、
どんどんそれを追いかけるようにエスカレートしていきました。

ではこのつづきは
また来週に!

今日の最後にお送りする曲は
もちろん。

新作「V Fieldフィールド」
https://youtu.be/7B8kgXi5KzE



今週もありがとうございました。

明日からもみなさんの
一週間があかるい日々となりますよう!


Noriko.T◎NOTE 2022 10.30

【 選曲の極意 】 2022 10 23






こんにちは。




Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつも、ありがとうございます。





昨日、制作中の
作品の撮影がひと段落しました。
当初オムニバス中として
作っていたものですが、
プラン変更、単体としてだすことにしたものです。
Noteを読んでくださっているみなさんだけに
先行打ち明けちゃいますが
今回、ヴァイオリンの「音」は入りません。






ご存じのとおり、2022年の年あけから
毎週に1度、「スタジオ稽古」を行っていまして。
そのたびに、写真や動画にとりこんで
SNSや本サイトでもみなさんに観ていただいているものですが
これは、ダンス鏡のまえで
気兼ねなくジャンプの練習や、弓を振り回すポージングなど
新しいうごきを考案する貴重タイムであるだけでなく
過去の作品のふりつけもさらに進化させていくための
今や欠かせないルーティンワークとなっています。
その「スタジオ練習」を演出化して
映像としてまとめたものが、今度の作品です。




なるべくシンプルに、を
モットーにしてますが
シンプルがもっとも難しい実はネ。(笑)
きたる公演の準備もあるため
急がずやっています。
(稽古部屋リハーサルが始動するまえの
完成をめざして・・)
どうぞ、楽しみにしていてくださいネ。



ところで
コンサート然り、制作もおなじく
曲えらびって、問われますネ。



どんな曲調をそろえるか。
特にコンサートの場は
この「選曲」いかんで
当日の雰囲気の流れに左右するといって
過言じゃありません。






メインで必ず盛り上げてくれる曲。
1番はじめに弾く曲。
今までのコンサートで人気だった曲、etc..
大きなポジションを占めるものが先に決まり
そのあいだにつなぎ的な1曲をいれたりしますが
12月の「稽古部屋コンサート」は、、、そう
60分の凝縮編。
凝縮なんですから
つまりは、全てがメイン級のプログラム!





そういう意味からしても
1曲ごとの「曲の個性」が華やかな
プログラミングになっていますから
楽しみなこと間違いなしです。
こうやってNoteに綴っていくたびに
自分でハードル上げていってる気がしなくもないですが
ともかく☆
毎回、曲でそろうまで時間をかけるのは
そうです。空間からしっかりと地固めするためですネ。




3年ぶりの自主公演再開。
幕あけ1曲目をフォーレの作品から選んだのは
彼が「サロンコンサートのための曲」をたくさんかいた人だったから。
サロン・ヴェーラ「舟」という意味のついた部屋で弾くのに
ピッタリな曲が彼の作品にはたくさんあると思いました。そのなかから
今回はヴァイオリンとピアノのためにかかれた「ロマンス」を
弾きます。詩的、叙情的なこの曲が
きっと再スタートのよき風を吹きこんでくれるとイメージして。






さて、前置きにしては長くなっちゃいました(笑)







そう、曲選び!のお話なんです今日は。
前述のNOTEで
Noriko.Tが高校3年にあがるまえ
当時の師匠、武蔵野音楽大学の菅原英洋先生が
わたしの入試本番で弾くための
課題曲と自由曲を選んでくださったのでした。





ここでいう「選曲」は、つまり
「戦略」をはらむもの。
1回きりの大勝負ですから。
Noriko.Tにどの曲を弾かせたら
運命の女神がほほ笑むのか。
菅原先生からすれば、それはもう「賭けにでる」ような
ご心境であったかもしれません。






課題曲は
Bach、Mozartなどの
古典作品から選ばなければならず
これは当時のNoriko.Tにはもっとも
「弾けない部類」にあたるものでした。




そこで、菅原先生は
これを消去法により選曲。
まずバッハは、論外。
長年の基礎を構築できていないためです。




もちろん、構築できていない時点で
どの曲も本来NGなわけですが
「無伴奏」という
ごまかしのいっさいきかない曲を
現時点はまだ手が出せないということで
バッハは、はじめに除外されました。




残るはモーツァルトですが
ヴァイオリン協奏曲の、3番、4番、5番のなかで
音色を作りこまないと弾けない「テクニック難の3番」をはずし、
つづいて「リズム表現の難しい4番」もはずされました。



こうしてモーツァルトは
残った、協奏曲No,5に決定。


一方、自由曲となった
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。
1楽章ではなく、菅原先生はあえて
あんなにもテンポの速い「3楽章のほう」でいきましょう
と。




なぜなら、ヴァイオリンの奏法では避けてとおれない
弦の跳躍(低い弦から急に高い弦の音域に飛ぶこと)
が、「速さの勢い」を利用できるから。
そして、指ならびが音階的で押さえやすいことから
1年間かけて何千回も練習していけば
身体に身についていく、とのご判断からでした。




また、この3楽章だけが
ほかの2つの楽章曲とちがい
底ぬけに明るい、ということも大きな意味が。
長期間にわたって気の遠くなるような練習回数を重ねても
心が沈まない明るいメロディであることが重要と。
ここにもしっかり全貌を見据えた先生の
お取り計らいがあったのです。

オーケストラ部引退時のNoriko.Tと親友さおりチャン(むかって右)


さおりチャンと今年のはじめ、新年会のときの1枚!



高校3年の5月、定期演奏会を終え
オーケストラ部を引退したわたしは
その後も、学校の授業が終わると音楽塔へまっすぐ運び
毎日、学校の門が閉められるまで
個室練習室で練習しました。








家へかえって、ひきつづき練習。
気がつくと夜中の12時もまわっていて
あともうちょっと、、とやっているうちに
きがつくと、夜明けに。
譜面台の足元で、制服姿のまま
床に大の字になって寝ているという毎朝。
立って弾いていたはずなのに、きちんと
弓と楽器は無意識にそろえて
自分の寝ているわきに置いてあるんです(笑)





夏休みになると
1日の練習時間は、9時間に。





武蔵野音楽大学で
受験生のために開催している
「夏期講習」があり、ここでははじめて
ヴァイオリン専攻を目指すほかの学校の人たちとも
顔を合わせたり、一緒にレッスンを受けるようになります。







自分以外の全ての人たちがもっと上手にみえ
「もっとがんばらなくちゃ。」と
こういった刺激をもらって帰ってくるわけですネ。







ところで。
本番とは
ある種の、ストーリー。
先のわからない物語のようなものだったりします。
なぜかと言うと、大抵のばあい
予期しない突拍子もないことが
「よりによって本番で」起こるのです。




家から出かけて
予定どおり会場へつき
予定どおりの時間に舞台に立って
予定したものを弾く
、、、と、そう何でも
うまく事は運ばないですよネ。



舞台で演じるために
たとえばその道半ばで、予定にない出来事が起きても
動じない、揺らがない精神と肉体を自ら磨いていくべし。
究極にいえば
「無我の境地」まで達していかなければならない、と
実感しているのは、正真正銘
Noriko.Tも、数々の本番で奇想天外のハプニングに
見舞われた経験からなのです。





その初のハプニングの洗礼を
わたしは、大学受験の本番で容赦なく受けることに
なりました。







さて。このあとNoriko.Tを待ち受けた
予想もしない出来事とは
いったいどんなことだったのでしょう!

お話のつづきは
次週をお楽しみに。




今日最後にお贈りするのは、
今や弾くのが大好きになった
バッハの作品。


バッハの無伴奏パルティータとソナタ
から、「ラルゴ」をNoriko.Tがシンセアレンジして
弾いた動画~Dear my Largo~です。

https://youtu.be/jOUW9SBjrsA



みなさん
本日も、よき日曜日をお過ごしくださいネ。


Noriko.T◎ Note 2022 10.23

【 恩師の、みていたもの 】 2022 10 15




こんにちは。

Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつもありがとうございます。


12月4日稽古部屋コンサートの
お申し込みもいただき
重ねてありがとうございます。




今週は、ある楽譜を描き下ろしていました。
プログラムにはありませんが
史奈さんにピアノを弾いていただけることになり、、
弾くのが楽しみな一曲。みなさんも、
どうぞ楽しみにしていてくださいネ。

さて。ここ数回
連載のようになってます
Noriko.Tの懐かしき高校時代。

ここまで文字数多くなること
正直にいえば想定外でした!
けれど、、


とのプロセスも
略せないだけじゃなく
「 すべてはここが始まり 」と
再認識するきっかけに。

文字を綴るたびに
思いをあらたにしているのは
高校時代の恩師の影響力の大きさ、お言葉の力づよさ。
その粕谷先生のお話も終わりに近づいてきました。

ヴァイオリニストになる。
わたしが人生で初めて抱いた夢。
高校生活を送りながら

道すがらよちよちと手探りで歩んでいたさなか、
先生はすでに「音楽家になった高山典子」の姿を
その胸に描いてくださっていました。


生徒の未来を
信じる力をもった先生だからです。

そして、学校教育の現場で
わたしたち生徒ひとりひとりに対し
指導教員としてというより
ひとりの人間として「思うこと」を
語りかけてくださる先生でした。

「 音楽大学は、

入るよりも出たあとのほうが大変だとオレは思う。」

恩師の言葉はつねに、
今のもっと先をみていました。
その言葉ひとつひとつが
生徒の人生を一生支えるだけの力を持つのです。


先生が「そう言う」から
わたしはその「大変さ」を受け入れてこられたし、
これからだって
受け入れていく自分を信じることができる。

高校2年のある日、
部活が終わったあと
粕谷先生に音楽準備室に呼ばれたわたしは
厳しく叱られました。



二学期の中間テストの
成績学年最下位者のなかに
わたしの名前が入っていたことを
先生は重く静かに、わたしに告げて

「勉強することを、
おろそかにするようなら、部活はやめなさい。」と
穏やかな厳しい表情でおっしゃいました。




「音楽だけやっていれば、
ヴァイオリンだけやっていればいいという考えでは
先は、はっきり言って厳しい。」と。






大好きだった
憧れの先生に言われたこの一言は、
ほんとうに、ショックでしたネ。






「高校生であるうちは、
学校の授業でまずきちんと
学ぶことがあなたの義務なんだから。」






そのあたりまえのことを
練習の大変さに追われ
ついついあとまわしにしていた私に、
つづけて先生はこうも言いました。

「それは、実際大学を出て
音楽の道を進んだとしても同じこと。

、、、、やりたいことをやるためには、
やりたくないこともやらなければならない。」

●写真は。
粕谷先生を親う、わたしたちの代の卒業性たちで結成したオーケストラ






ふだん言葉の少ない先生から
あとにも先にも、この時一度だけ
一時間ほど準備室で叱られたわたしは
その日大泣きして学校から帰った記憶があります。

どうしてあんなにひどく泣いたのか、
今なら当時の自分の気持ちがちょっぴりわかる気します。

怒られたショックというより
自分を信じて応援してくれた先生を落胆させてしまった。
そのことにひどい後悔を感じたからにほかなりません。

その日から、期末テストまで
家でのヴァイオリン練習が終わると
毎晩、机のうえに
粕谷先生の「顔写真」の入った写真立てをたてて、
先生の満面の笑顔を励みにして 
もくもくと勉強に励みました。

写真だけでも
生徒のやる気をひきだすパワーは無限!
期末テストでは成績をとりもどしたのは言うまでもなく(笑)
こうしていろいろかきだしてみると




自分の姿ながら、、
女子高生の、いやNoriko.Tの?
憧れの先生へのまっしぐらな思いとは
いやはや(笑)

最後に、、
粕谷先生のその後のことを少しだけ
ここに記しておこうと思います。





県立千葉女子高校で10年教鞭をとられた先生は
その後「千葉県教育委員会」で指導主事を努められてから
ふたたび教育現場へ戻られました。
学校長として、4つの高等学校で指導された あと
なんとこんどは武蔵野音楽大学で、数年教鞭をとられました。
音楽教育を目指す、音大生たちへ向けられた授業の一環として。

そして現在。
粕谷先生は、ご自身の母校
東邦音楽大学の副学長に就任され
いまもなお、教育の現場で職務に励んでいらっしゃいます。



みなさん、長文お読みいただき
毎週ありがとうございます。






Noriko.T.の高校生活編は
次回でさいご。






3年の春さき、部活引退をむかえ
そのあとはまっしぐらに
音大受験本番の一年間へとひた走っていきます。


ちなみに
余談ですが


音大の受験は
主科のヴァイオリン以外に
ピアノ、歌、新曲の聴音、音楽理論、和声、英語、国語、論文、、
とたくさんの専門科目も受けなくてはならないのですが、




ある日、菅原先生のご自宅で
ヴァイオリンのレッスンを受けていたとき
ことの流れで
同大学で声楽の教授でいらした奥様のまえで、
「歌ってみなさい。」といわれたことがありまして。



そのあと、奥様が旦那さまに
「あの子の歌は、これからときどきわたしがみるわ。

、、あれじゃ、ヴァイオリンで奇跡的に受かっても、
歌で落とされるわょ!」と
つめ寄られたというエピソードがあります(笑)

ハイ。まさに、
まわりじゅうの先生がたをハラハラさせながら
幕をあけたNorilo.Tの受験本番。




3年生の日々はどんなだったか、
次週までゆっくりと
思い返してみることにします。



それでは最後に
肌寒くなってきて
キャンドルの欲しい季節となったいまにちなんで



今日はこの曲をお届けしますネ。

約2年まえの制作曲。
はじめて訪れた
音楽を愛する国チェコの写真とともに。

1月の最高に寒い冬の森を
レースのワンピースで半日
全力疾走した撮影の思い出話はまたいづれ!
「鐘ファンファレー」


それではみなさん
よき週末をお過ごしくださいネ!

Noriko.T◎NOTE 2022 10.15


【答えに辿りつくための稽古2022 10.9

こんにちは。



Norikoチャンネルをご愛聴いだき、
いつもありがとうございます。

急激な寒さに見舞われて
みなさん、体調崩されたりしていませんか。

わたくしNoriko.T
毎年、寒くなる時節の変わり目には
特に気をつけていることがありまして。

ひとつは、しっかりした食事を心がけることです。


根野菜やお肉をつかった料理を中心に
身体を温められるメニューを。

昔は身体が丈夫ではなかったので
コンサートのまえになると練習の疲労をため込んで
風邪をひく、みたいな悪循環を生んでしまい。

そんな経験から、
気温差によるダメージに揺るがない体力をつけるため
かなり気を配るようになったんてすネ。

今や、我が友人いわく

「健康オタクの、ノリコさん。」

このあだ名、ちょっと嬉しい☆
健康に気をつかっているイメージを持たれるのは、
よきことですネ!

もう、ひとつ
Noriko.Tこのシーズンの大原則は
「毎日、お風呂にはいること。」です。



、、といって実は1年365日、お湯をはったバスタブに入っているので
シーズン限定のお話ではありませんが☆

夏の冷房対策、冬は外気中に冷えて疲労した身体を
しっかり温めて「1日の体力をしっかり回復すべし。。!」
これをこまめに意識するようにするだけで、眠りもより深くなりますし
「 1日の働きによる疲労」を、たっぷり休むエネルギーへと
変換していくことも上手になります。






寝られないという悩みと長年無縁の理由は、
この食べることと入浴のおかげかな、と思うところです。

年末にむかう日々気忙しさとともに、
頭のなかもどんどん一杯になってきて
きもちの上でも余裕を失いがちなので、
「つい省きたくなるルーティン」こそていねいに時間をとりたいものです。

さて。
12/4音楽家の稽古部屋コンサートへ
たくさんのお申し込みやお問い合わせをいただきまして、
あらためてありがとうございます。

おかげさまで
14時からのステージは残りのお座席が、2席となりました。
みなさん、とても楽しみにしてくださっているお気持ちも
こちらまで伝わってきまして
メッセージをいただくたびにますます私たちも楽しみに、
そしてきもちの引き締まる毎日です。

本ウエブサイトでは常時Scheduleページにて。
Twitterでは、原則土曜日ごとに
残席情報や、いただいたご質問への回答などUpしております。
ぜひぜひ、のぞいてみてくださいネ。
本番まで、まだもう少しありますが
ひきつづき、よろしくお願いいたします。

さてさて。
いきなり時代ワープしちゃいます!

今日は
Noriko.T、高校3年生編。

高校2年生の秋、菅原先生門下の発表会で
大失敗の舞台をふんでからも
淡々と、菅原先生のもとでレッスンはつづきます。

その頃になると
エチュード本「練習曲」も簡単なものから。

テクニックと呼ばれる、
いわゆる「演奏技術」ですネ。
ひとつひとつ教わりはじめました。

まえのNote で
ヴァイオリンの「演奏技法」が限りなくあるお話しましたが、
わかりやすく言うと、「複数の基礎」が組み合わさって
成り立っているのが、テクニック。

●弓を飛ばすテクニックの前提
1   身体に力みない(このときは、とくにあごや首回り)
2  弓がまっすぐ弾けている
3  指を真上から押さえている

    ↑   この最低条件をクリアしていて    はじめて「弓を飛ばす」練習に    入れる

という感じ。

ほかには連続音符
重音
ピチカート弦をはじく
音の跳躍、、etc

かききれないほどの技法ありますが
菅原先生は、
わたしにまだ、どの演奏技法も満足にはできない現状だと
捉えていらっしゃいました。

その状況が、そうすぐには変わらないだろう、
とも考えていらっしゃいました。

楽器を弾くための指の長さが追いついていない、
というだけでも充分な理由です。

先述のとおり、
弦を押さえる骨格の長さや、手の筋肉量など
「何年も訓練を続けなければ手に入らない」ものは
どう計算してもじかんが足りない。



Noriko.Tの音楽大学受験は一年後に迫っていて
主課のヴァイオリンだけでも
「課題曲」「自由曲」の2曲を試験本番で弾かなくてはならないんです。
審査員の先生たちの、合格点をもらえるレベルにおいて!

さらに。もうひとつ。
菅原先生が頭をかかえていた
当時、発表会で明るみにでた
大きな問題がありました。

それはNorhlo.T.の
舞台で我を見失うほど
あがってしまうこと。

実際これについては
現在のわたくし自身の見解で、特筆の必要あり。
以下のようになります。

一般的に
本番で緊張から
身体がガタガタになりコントロールを失うことを
メンタルの弱さから
くるものだと考えるひとが多いのですが、


わたしは長年
この課題に向き合い、自分自身だけでなく
たくさんの生徒たちを教えてきたなか
得た答えは

メンタルではなく、
原因はボディにある。
日々ひたすら、楽器を弾く身体を作り込むべし!
             /By   Noriko.T



つまりは、本番で固くなった身体の緊張を
うまく外に放出していく呼吸のしかたや
身体のつかいかたを、ふだんの練習から
感覚としてつかんでおくことが大切という意味です。

そのためにも自分の身体をもっとよく知っていなければならない。
1本づつの指の長さの比率や、先端のかたちをはじめ
もっている身体条件、強み、弱点も、練習しながらすべて知り尽くしておく。
その稽古をつみあげる鍛錬というなかで
困難なことをやり遂げていくつよい精神力をも
育くんでいく、ということなんでしょうけど

当時、わたしはそこを勘違いして
「 まずは、メンタルを鍛えねば。」
というふうに考えてしまったのです。

この、初期の考えかたの方向性を間違ったことで
その先、正しい答えに辿りつくまでの十数年もの間
わたしはステージで、同じ失敗を 繰り返すことになりました。 

さて!
そこで話は受験にもどるわけですが、





受験は。
受験だけは
失敗するわけにはいきません。

菅原先生は
わたしが3年生にあがるまえの3月に入ったとき、
「来年の受験曲を、決めましょう。」と、
おっしゃいました。

レッスン室の大きな書籍扉をふたたび開け
膨大な曲数のなかから
Noriko.T が一年後に
大学受験の本番で弾くための曲を選んでくださいました。




先生が選んでくださったのは
課題曲の中から、
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番、一楽章

自由曲は、
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲3楽章





この2曲を、本番まで猛特訓の日々が
いよいよこの時から始まったのでした。。。!

みなさん、毎週長文お読みいただき
ありがとうございます。

来週は、ふたたび、
粕谷先生が登場します。
どうぞお楽しみに!

本日のさいご
Noriko.Tがみなさんにお贈りする曲はこちら




映画「ラヴェンダーの咲く庭で」より
ナイジェル・ヘス作曲の同タイトル。
演奏は、ホールバージョン。

PS。12/4のコンサートでは、この映画のなかでと
それからフィギュアスケートで広く知られた
もうひとつの曲、「ファンタジー」のほうを
弾きます。


https://youtu.be/YgS3e4H6gT8

それではみなさん
よき日曜日をお過ごしくださいネ!

Noriko.T◎NOTE 2022.10.9

【基礎を支える土台カラダ】2022.10.2

こんにちは。

Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつも、ありがとうございます。




数日、穏やかな秋晴れとなり
この週末はお出かけなさっている方も
きっとたくさんいらっしゃるでしょう。



昨日から、
稽古部屋コンサートお申し込みが
いよいよ、スタートいたしました。
早速のお申し込み、お問合せなどいただきまして、
賑やかな1日となりました。

何といいましても!
ご連絡いただいた皆さんのお元気そうな様子なこと。
実はそれが1番嬉しかったりして(笑)
思わずひと安心のNoriko.Tでした。


 もっか史奈さんとのリハーサルが 
早くも楽しみなところ。
 来月のリハスタートまで ますますじっくりと弾き込んでいく つもりてす。 
みなさん、まだ2ヶ月先ですが どうぞ楽しみにしていてくださいネ!

さて。
本題へ。


ちょうどコンサートへ向けた
タイムリーな話も絡めたら面白いかナ、と思って

今日は、ヴァイオリニストの身体づくり編。
前NOTEからのつづき。

唐突ですが、
ヴァイオリンを専門的に弾いていくためには
なるべく早い子どものうちから習わせるべきだという定説は
とても理に叶ってると、今は正直、思います。

それは、楽器を身体ごと覚えるとか
指がまわるようになるためだけでなく
楽器を弾くための、あらゆる基礎を
「つよい骨格」が土台となり支えていくためです。

ピアノやチェロ、という楽器を弾く姿を
ちょっとイメージしてみると、、
鍵盤を弾く腕、弦を抑える腕が
自然なかたちで上からおさえにいきます。





それがヴァイオリンだとそうはいかない。
腕をひねっておいて
自分のとなりに立っている人の肩を
そのひねった腕のまま、トントンと叩いているようなものですネ!



その腕をキープしたまま、
指先は、力まないように軽やかに
指板のすみからすみまで
かけのぼったりかけおりたり。

そういった離れ技は
裏打ちされた基礎のチカラによって
できるようになっていきます。

超絶な基礎がまかりとおるための
身体を作っていくんですネ。

よくみれば人間の指はそれぞれ、
質感とか、長さが違いますネ。
もともと不均等なものを均一に整えていかなくちゃならない。



そのプロセスが
音程コントロールを可能にし
ヴィヴラートがかけられる筋肉を育てていきます。

ものすごく混雑した電車をちょっと想像してみてください。
まわりに押されてだんだん足をとられ
身体が浮いてくるほどですネ!(笑)

高い音になるほど
せまくなり弦の弾力のつよい反発を受けながら
となり同士の指が、押し合いへしあい・・
それでも指をきちんと立ち上げていく。
はりのある音を出すため
これぞ、ふんばる力です。

そういうわけですからほとんど例外なしに、
ヴァイオリニストの手は、
弦を抑える「左手の指」のほうが右手よりも、
1センチ〜2センチくらい長く伸びています。
骨格ごとスペシャルサイズなんです。



 左手のことを 語るだけで
本一冊かけてしまいそうですが 
弓手も同じく。です。 
見えない働きによって音の絶妙なバランスを支えていて

それを叶える強靱な身体を
小さなころから
身体が伸び盛りの柔らかいうちに作っていけば、
肉体的成長とともに高い演奏技術を
身につけていくことに
無理が生じません。




今現在は、
Noriko.Tも左指先が長いですし
楽器を弾くための身体がそれなりに伴っていますが
「17歳当時」は、当然
そのスペシャルサイズの手を持っていませんでした。



ヴァイオリンで受験を目指そうという子が
3歳から、地道な基礎練習を毎日毎日つづけてきて
ようやく難曲を弾きこなせる身体つきを得て
受験本番へと向かっているさなか、

Noriko.Tは、一般的な目線でみれば
「17歳にもなって、
まだ楽器を弾く条件に満たない身体で」と
いうことだったんだと思います。



菅原先生のご指導のもと
高校2年生の秋に、「発表会」のステージに立ったとき
その現実が、突きつけられることになりました。

何百回も、その日のために練習した「ラロのスペイン交響曲」でしたが
「この調子で、当日がんばりましよう。」と、
本番まえに先生にお言葉をいただいたのですが、

結果は・・
惨憺たるものでした。





本番で緊張したことにより頭はまっしろに。
カラダは、まるで他人のカラダと入れ替わったかと思うくらい、
いうことをきいてくれないと泣きそうだったことを
今でも覚えています。



コントロール以前の
硬直状態にステージのうえで陥ったわたしは
「何を弾いたか覚えていない」まま
スゴスゴと、壇上から降りてきました。

先生の門下生の誰もが、
ひとりひとりきちんと弾きおわっていくなか
ポツンと、ひとり。
このときは、本当に落ち込みました。

けれど、自分では青ざめていくような心境なのに、
まわりの生徒さんたちは、「よくあることよね。」
といったふうにさらりとおっしゃって
笑っているんです。

菅原先生も「よく健闘しましたね。」といった表情で
「また、がんばりましょう。」と。
にこにこ笑ってくださったことに
今おもうと救われていたかもしれません。
・・というより、先生はこのことを
当然予想していらした。
そのうえで、
こんなことは序の口。
まだまだ、これから。
という笑顔だったのでしょう。




(そうか。みんな初めはこうなんだ。
きっと私も、いつかはみんなと同じように
ステージで上手く弾けるようになる。)

  切り替え、早かったです(笑)

・・・結論からお話しますと、
Noriko.Tが確固たる基礎のシステムを理解しえたのは、
このあと、ずっと何年も先のことでした。

大学も卒業して、コンサート活動をしていても
なお、その答えを掴みきれないという
難題をずっと抱えていました。

高校生になっていて
肉体ができあがってから
基礎をスタートした難しさも
そこには確かにあったと思います。

もうひとつは
「目には見えない身体感覚」を教わることの
難しさです。

先生の目からみれば、
形のうえでは、生徒がきちんと弾いているようにみえても、
親指や、あご、弓手など、死角になっているところに力みがあったり、
下半身の土台が思わぬ不安定だったり、
見えないいたるところに「弾けない原因」が潜んでいる。

やっかいなのは、それが先生に見えていないだけでなく
生徒自身もわからないという点です。



そしてもうひとつは
学生時代に通用する基礎と
コンサートステージで活きる基礎は
まるでちがうこと。



基礎は
すべての表現技術を裏打ちしていくだけでなく
緊張して固くなる身体を
コントロール状態に戻していく土台要素にもなります。





何度も何度も実際のコンサートで失敗し、
そのたびに基礎の立て直しを図り、またもや失敗。
自分の基礎のどこに穴があるかが
この時はまだわからなかった。
もぐら叩きの状況でした。
もうやめたほうがいいのでは、と思うくらい
さらに数えきれないステージで失敗しつづけた経験のなかで
わたしは、その体感を掴んでいきました。





そして

ある日、
その瞬間はやってきたのです。

「これが、わたしの絶対的基礎だ。」と。
霧が晴れたみたいに
迷いが消えてなくなった。

「このままだと限界を迎える」という
長年抱いてきた危機感は、
そのときはじめて

「この基礎をこれからずっとやり続ければ、
わたしはこの先ずっと弾いていかれる。」
という確信に変わりました。
Nmriko.T  36歳になっていました。




みなさん、長文読んでいただき
ありがとうございます。



来週は、
いよいよ高校3年生。
菅原先生はどのような作戦で
Noriko.Tを受験の本番で
弾き切れるところまでもっていったのでしょう!
お楽しみに。

Noriko.T◎ NOTE 2022.10.2


【自尊心の生まれるとき】 2022.9.25




こんにちは。

Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつも、ありがとうございます。

大雨につづく大雨にみまわれたこの一週間。
雨風が去るたびに、秋が色濃くなっていく風情を感じながらも。。
台風による直接的な影響はみなさん、大丈夫でしたか。










12月4日㈰
音楽家の稽古部屋コンサート情報。。!

もっか、11月のリハーサルへ向け
稽古を重ねております。

本サイトのスケジュールにフライヤ表が上がりました。
裏面も、まもなくですよ。
コンサートに向けてメッセージも載せました。
ぜひのぞいてみて下さい☆









さて☆

先週、
Noriko.Tが 菅原先生のご指導のもと
いよいよ「 音楽の道を歩きだした編 」を
読んでいただきました。





わたしの当時の恩師、
千葉女子高校の音楽指導教諭でいらした粕谷宏美先生と
武蔵野音楽大学の助教授でいらした菅原英洋先生。





このお二人のご縁も、これをきっかけとし
実は、そのあと驚くような展開へと発展していきました。

そのことをお話するためにも
いったん、Noriko.Tの高校生活へ!もどりますネ。

女子校生キラー
おば様キラー

当時そう呼ばれ、
女子生徒たちからも、
PTAのお母さま方からも、
はたまた卒業したOGのお偉い方々からも!
大変な人気を誇っていらしたのが粕谷宏美先生でした。




音楽家はまず姿勢がよいですネ。
先生は、低い美声も魅力的。
もともと声楽専門にやっていらした方で
穏やかでおおらかさの持ち主だったこともあり、
多くの女性がひと目でホロリとなってしまうわけです(断言☆)

そのなかのひとりが
高校1年生、Noriko.T。

入学してまもなく「ライバル多し!」をしっかり自覚
していたため、一歩でも先生に近づくため♡
迷わずオーケストラ部へ入部します。

(あたし、昔ヴァイオリンやってたことあるし。)





実際、その年
先生目当て!の多数希望者がふくれあがり
200人近い部員が入部したという。。
「当たり年」と呼ぶべきのでしょうか(笑)

とにかく、
すごい熱量の学年だったわけです。







そんな状況ですからますます
ライバル多し!危機感をつのらせたNoriko.T



、、、でも先生に近づけない。
だって1年生は、先生と距離が遠いんです(泣)
部長さんとか、パートリーダーさんみたいに、
音楽準備室に入れるようにならなきゃ。



県立千葉女子高校の校舎は4階建て。
一年生の教室は、その最上階にありました。

当時、授業と授業のあいだ10分休みのたびに
一階までかけおりて、離れた敷地にある「音楽塔」までいき、
音楽準備室のまわりをウロウロ。






先生が、何かの用事でおもむろに廊下へのドアを開けると
いつもそこにNoriko.Tが立っているわけです(笑)


こんにちは。
優しい低い声の先生が
笑顔で言ってくださるたびに
「きゃああぁ〜〜〜〜♡♡♡♡」
それはもう大変なことに(笑)






そのようにして平和な毎日を送りながら
その年も秋口になりました。
そしてある場面が訪れるのです。
Noriko.Tの運命を変える。。


(  その女子生徒は、昼休みになると
ひんぱんに音楽準備室にやってくる。
部員ではないと思う。。見慣れない顔なの。
部屋に入ったまま、先生と何を話しているのだろう。)←友人との会話☆

その女子生徒が
ネクタイの色から3年生であることをつきとめ!
さらにピアノで音楽大学を目指している
「受験生」であることがわかったのです。

希望の光が、みえてきました。
(あたし、昔ヴァイオリンやってたことあるし。)

そのあとの行動は実に早かったです(笑)
これこそ、恋の力の成せる業。







Noriko.Tついに堂々。。!
音楽準備室のドアをノックすることが叶ったのです。





いまこうしてNoteをかきながら
当時の先生のことをあらためて思い返すのですが

「こんにちは。、、、どうしたんだい?」

「あのぉう、、、、ちょっと相談したいことあるんですけど。」

ここから全てが始まったのは
ここから全てを始めることができたのは、




 わたしの当初拙い、思いつきでしか なかった「アイディア」を 
このときに、 先生のほうが
むしろ真剣な眼差しで、
しっかりと受け止めてくださったからだと思うのです。




言ってみれば
わたしより先生のほうがずっと、
わたしに対してよい姿勢だった。
わたしのウラのもくろみなど
お察しになっていらしたかはわかりませんが
「音大に行きたい。」という突飛な言葉に、教師として
じっと耳をかたむけてくださいました。

わたしの目に映った先生の真剣さが
会話が進むうち「わたしは、音大に行きたいんだ。」と
真剣な気持ちにぬりかえてしまった。
不思議だけれど、威圧ではありません。




先生は終始微笑みながら静かに、穏やかに、
「なんの楽器で受けたいの?」
「どこの大学を受けたいと思ってるの?」
「ご家族の方には相談しているの?」・・etc




たどたどしく 答えながらも
このときのNoriko.T
(なんて、優しい先生なんだろう。)と別の意味で
感動してしまっていました。



わたしの言葉を聞いてくださるだけで
それ以外大事なことは、全てご自身の背中で黙って示すような
はじめてお話した粕谷宏美先生はそういう方でした。


自分の意思をてらいなく
確信をもって話す生徒だ、と
「 先生が信じている姿」がそこにはありました。

のちに「自尊心」と呼ぶべき、
音楽家としてというより
人として生きていくうえで大切な
「自分への姿勢」を正してもらえた出来事だったと思います。




ちょっぴり余談ですが
現在Noriko.Tが制作シーンにおいて
自分で自分へのメモ書きに
「~です。」「~してあります。」
と丁寧語で記しておくのも
この自尊心を意識的に育てるライフワーク
と称してやっています。





「武蔵野音大を希望するのなら、
はやめに、武蔵野のヴァイオリンの先生について
レッスンを受けなくてはいけないね。」

先生はそう最後におっしゃって
わたしが師事するための先生を
探してくださることになりました。





先述のとおり、声楽がもともとご専門の粕谷先生には
当時、弦楽器の世界にはつてがありませんでしたから、
大学の事務方で働いていた知人の方のつてを頼って紹介してもらえた、
というのが菅原先生でした。

お二人の先生も、
その日わたしを挟んで
はじめてお会いしたことになります。








生徒のレッスンに公立学校の先生が
休日を返上して遠方まで付き添う「なんと教育熱心な素晴らしい先生」
と菅原先生が驚いていらしたことも記憶にあります。





「わたくしは、この子の在席している
オーケストラ部の顧問をやっております。

ほとんどの生徒が初心者で
ヴァイオリンを手にしています。
ぜひ、一度千葉のほうへもいらしていただき、
生徒たちのヴァイオリンを指導してやってもらえませんか。」

粕谷先生は、手土産を渡しながら
名刺を菅原先生に差し出し
菅原先生も快い笑顔で「ぜひ伺わせていただきます。」

この日、つまりは
Noriko.Tの音楽道へのスタートと同じくして


県立千葉女子高校オーケストラ部が
新たな一歩を踏み出したことになります。
それは歴史的といっていいほどの
出来事を意味していました。




はじめは菅原先生おひとりで
トレーナーとして講師へ。
やがて、菅原先生の友人の
ヴィオラ奏者、チェロ奏者、コントラバス、
大学の教授陣がつぎつぎと教えにきてくださるように。
さらなる繋がりで、管楽器のトレーナー、N響をはじめ
さまざまな在京オーケストラの先生がたが
つぎつぎと千葉女子高校へきてくださるようになりました。
粕谷先生は部活育成のため、ご自身の自費で
すべてをまかなっていらっしゃいました。
ご自身で指揮法も学び、熱心にオーケストラ指導に
音楽に対してご自身の情熱をすべてを注いでいらっしゃる姿は
高校教師の域を超えるものでした。








その熱意が実り、
弱小オーケストラ部のレッテルをぬりかえ
わずか3年後には、全国合奏合唱コンクールで優勝。
その後も連続 13年間という驚異的な記録で
全国優勝を果たした千葉女子高校オーケストラ部は
PTA父母会の尽力を集め後援会を設立。
海外への演奏旅行を実現します。
遠征先のドイツで、とあるコンサート会場で
またしても「運命の出逢い」がやってくるのです。




日本からやってきた200人以上の女子高校生たちの演奏に感動し、
あの指揮者のTeacherに声をかけたい!
と、ホールの楽屋にいる粕谷先生を訪ねた
とある人物。





なんと、
ドイツに在住していた
イスラエル人ヴァイオリニスト、
ナフム・エアリッヒ氏でした。








この両氏の出逢いが
のちのち、Noriko.Tと
エアリッヒ先生との出逢いに
繋がっていったことは言うまでもありません。


いまふりかえってみても
当時このような展開を
だれが想像できたでしょう。

人生とは、
人の出逢いとは
本当にすごいものです。

みなさん、
毎週長文を読んでくださりありがとうございます。

Noriko.Tの音楽道に端を発したこのストーリー、
もうすこし繋げさせてくださいネ。

次週は、
わたしのヴァイオリン初歩的練習をへて
1日9時間弾く「練習の鬼」になっていった
プロセスをお話したいです。

すっかり陽が暖かくなってきました☆


さいごに・・
本日の曲はこちら

みなさん、
よき日曜日の午後をお過ごしくださいネ。

Noriko.T◎NOTE 2022.9,25


【 土台は身体感覚 ! 】 2022 9.18

こんにちは。

Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつも、ありがとうございます。

雨がこれから
・・と今朝かきはじめは
かいていたのですが
いよいよ雨足つよくなってきました。


台風が災害なくして
過ぎ去ってくれますように!







毎年このくらいの時期となると
年末までのコンサート順
プログラム優先順位!



なるものを、つけていって。
どの曲がどのくらい仕上がりに近づいているか
「現時点」をみつめていくんですネ。



見極める→プラン修正

芸術性を深め、
自問自答を深める季節

    by Noriko.T



とうとう、12月4日のプログラムが
出そろいました!
(スケジュールにUpしました☆)





ピアニスト、史奈さんと
これまで大切に温めてきた曲や
You Tubeコーナーから。
いつか弾きたいと秘めてきた作品など。
そして☆史奈さんのソロ曲も決定いたしました。

10月からのお申し込みもまもなく始まります。
どうぞみなさん、楽しみにしていてくださいネ。





さて、今日は。



先週からのつづき
Norilo.Tが、

17歳で本格的にヴァイオリンを学び始めた頃まで
時代をさかのぼってお話していきます。

思えば。



ヴァイオリンが、私に、
人生がどれほど奇跡に満ちたものであるかを
教えてくれました。




ヴァイオリンは
人生の失敗と挫折の壁は
打ち破る努力をつづける価値のあるものだと

今もわたしに教えつづけてくれています。



17歳当時のNoriko.T。

「あたしは、厳しい音楽の道をあえて選ぶ。
この道を歩いていく。」と、
言葉にはしていたものの
厳しさの本当の意味は理解できていなかったかも。





だけど事実。
その、恐れを知らない「無知」こそが
喜びいさんで伸びていく原動力の底辺を、
意外にも支えていたのでした。



先述のとおり
武蔵野音楽大学の菅原英洋先生に
厳しいお言葉をいただきながらも



わたしの頭に2年間のあいだ
「音大に落ちるかもしれない。」という考えが
一瞬でも、よぎったことはありませんでした。



楽天家の性分は、この頃から。
深刻な状況だと、
本人は思わなかったんですネ。





それどころか(ヴァイオリニストになった自分の姿)を毎日想像しては、、
にんまり♡

それまで夢にも思わなかった素晴らしい未来に、
期待の嬉しさいっぱい!
毎日夢をふくらませていました。




あれこれ考えるまえにまず手を動かすべし
by Noriko.T

これは今のわたしの制作スタンスで、
アイディアが浮かんでいなくてもどんどん作り始めることが
日頃のモットーなんですが、
この当時の経験というか「体感」が
自分のなかに記憶となり根ざしているような気がします。





そしてこのときの、
無邪気なひとりの女子高校生がつかんだ
最大の幸運とはなんといっても。

県立千葉女子高等学校の
当時音楽の教師、粕谷宏美先生。
(わたしの音楽への道へ進むきっかけとなった)


そして、わたしに
ゼロからヴァイオリンの基礎を
教えてくださった菅原英洋先生。

この「2人のよき師」に
巡り会えたことと言えるでしょう。






(  とんでもない子を預かってしまった。)

ひょっとして
菅原先生は、思っていらしたかも。



なぜ、この状況下でこの子は
音大に進みたいと思ったのだろう?
と、大きく首をかしげていらしたとしても当然ですもの。


☆わたしが大学生時代の菅原先生
(下写真も、先生の当時の軽井沢別荘にて)






菅原先生は東京フィルハーモニー交響楽団、
そのあとドイツに在住され
向こうのオーケストラで演奏されご帰国されてから
大学で教えていらっしゃいました。
ヴァイオリニストでありながら
その素晴らしさを誰もが絶賛するほどの
熱心な教育者でもありました。




できるだけ早く身体の柔らかい2〜3才児から
始めるのか望ましいとされる
ヴァイオリンの大人に教える難しさを
あらゆる先生独自のやり方に変えて。



「身体感覚」というものをまずはじめに、
徹底して教えてくださいました。



「僕がいいと言うまで、
曲を弾くのは禁止しますからね。」


そうおっしゃって、
基礎的な楽器のかまえ方 から。
鏡をみてフォームを学ぶ。

弓は重く難しいということで
鉛筆をもってレッスン。


千葉から、ひばりが丘まで電車で
毎週日曜日に、先生のもとに通い
ノートに鉛筆でかいてくださる
「手の正しいかたちイラスト」をみながら、
本体と弓をそれそれ別々にかまえていきます。



「鉛筆をもった手を
僕の腕にのせてごらん。」



わたしがのせると
先生がパッ!とご自身のうでを落とす。


わたしの手が空中に上がったまま
取り残されているのを
「僕の手が落ちるのと同時に
あなたの手もダランと落ちなければならない。
それが、力がぬけて重量をのせきった状態ということなんですよ。」



ひとつひとつの「身体感覚」を確認するように
教えていただきました。

理解できているかどうかときおり、
茶色がかった優しくも鋭い目で
わたしの目をじっと覗き込むようにして。


鉛筆を卒業するといよいよ長い弓へ。

元と、先、中央。
それぞれもったときの重さのバランスを体感。




ダウンホウ(下へ向けて弾く)とは
アップホウ(上へ向けて弾く)とは




弓の基本的な構造を理解したら、
いよいよ楽器本体をかまえて弦のうえで音をだす段階へ。

どの弦を弾いても
弓のどこで弾いても、
どのスピードで弾いても
弓と弦が90度に交わること。


ひたすら
ラー、ラー、ラー、ラー、
ミー、ミー、ミー、ミー、、、、






かるい鉛筆のときはやりやすかったものも

弾力の発生する弦のうえでは
気をつけて弓を弾こうとすると
身体のあちこちにまた力みが生じてきてしまう!






「大きな音が、出ないということは
身体のどこかに力が入っています。
雑音が交じるのも、力んでいる状態です。


楽器が自分の身体の一部になったと感じられるところまで、
力をとりのそいていきましよう。」





この目にはみえない
身体感覚を正しく覚えることが
すべての土台となるため


このときのレッスンは毎週、
おなじことをくりかえし確認しながら
先生の判断で慎重に進んでいきました。




弓圧を一定に保てるまで
ロングボウを繰り返すといよいよ、
「左指のおさえかた」へ!







「弦に対し、45度でおさえると
ほら僕の指をみてごらん。
どの指にも、おなじ方向に線が入ってる。
これが正しい角度ですよ。」


先生が自分の指をひっくりかえして見せてくださると、
すべての指先は、指板の色で真っ黒になっていました。


弦をおさえるたびに
指に力が入ってしまい
それをとりのぞいていきながらとうとう、
音階の本へ。





ページを開くと
本一冊まるまる音階一段ずつの五線がビッシリ

すべての調性を音階で弾けるようになるまで、
半年間かかりました。




「いよいよ、曲に入りましょう。」

先生にそう言われたときには、
高校2年生の夏休みになっていました。






「さて、どの曲からやるとしようかな。」

そうおっしゃって、
レッスン室にある背丈以上の大きな棚の扉を
先生があけると、そこにはライブラリ並の楽譜がずらり。






はじめて目にした光景に
目が釘付けになりました。




なんと限りない楽譜の冊数。。。!
これだけの曲を
これから自分も弾いていくんだと思うと、
途方もない道のりの景色です。




だけれど☆
それはともかく今こうして先生が
その数々のなかからわたしの弾く曲を選んでくださっている。






先生に「曲をもらう」ことの嬉しさ。

 クラシックの世界では こうした独特の 
「曲を与えられる」ことを 誰もが
喜びとして経験しています。




この曲は、あなたにはまだ早い。
この曲、そろそろ弾いてみたらどう?

といったふうに、
大学のレッスンのなかでも
「あなたには、この奏法にそろそろチャレンジしていい頃」と
太鼓判を押されたような気持ちでがんばれるからなんですネ。




菅原先生がわたしにはじめて 与えてくださった曲は、
ラロのスペイン交響曲。
交響曲と名のついたヴァイオリン・ソロの曲で
「一楽章」を宿題にいただきました。

「この曲を仕上げて、
秋に、僕の大学のクラスみんなで弾く発表会にでましょう。」

なんと、、いよいよ、ステージを体験できることに。。!



さて。
今日はひたすらに
ヴァイオリンの初歩稽古のあらましを
お話しつくしてしまいました。




こうしてあらためてふりかえると。







先生の根気の凄さ、
偉大さをあらためて思わずにはいられません。
いづれ本当の志が、わたしのなかに芽生えることを
信じてくださった先生が
諦めないでくださったことが
そのさきの全てへ繋がる可能性を育んだのです。






このときの先生の手ほどきがなければ
わたしのヴァイオリニスト生命は
道半ばで早くも限界を迎えていたでしよう。



まさに、どの師匠に師事したかで
生徒のその後の運命は大きく変わってしまう
といって過言じゃない。



多くのクラシック演奏家が
自身のプロフィールに
師事した師匠の名前の記載を欠かさないことの
真髄がここにあります。




★菅原門下生たち(Noriko.T大学2年のとき。先生の隣ですネ)



「これから退屈な練習ばかりですがついてこられますか?」

高校教師の粕谷先生に連れられて
菅原先生のお宅にはじめておとずれたとき
深い茶色い目をした先生に尋ねられ
「はい!大丈夫です。」


と元気に答えていた
Noriko.Tのほうはといえば、、



実際、この地味で退屈な練習を
毎日毎日、飽きることなくわたしが続けられていたのは
「練習を、毎日学校で」行っていたからでした。





音楽を志すことを決めたばかりの
1番だいじな時期。




音楽とヴァイオリンに関する全て。
楽器を学ぶ姿勢と、
ヴァイオリンが、歌そのものだということを
菅原先生に教わりました。


それと同時に
音楽家を目指すためにほんとうに大切なこと、
学ばなければならないことを、高校時代のうちにまず
音楽室で、粕谷先生から学んだのです。





みなさん、長文毎週
読んでくださりありがとうございます!
次週は、再び学校の話へ戻りますよ☆

古き懐かしき写真も
また発掘予定。
乞うご期待です☆


みなさん
よき日曜日の午後を!


最後にNoriko.Tより
「亜麻色の髪の乙女/ドビュッシー」
ピアノは、日下部史奈さん。


https://youtu.be/dS2pjzE2rtk

Noriko.T◎NOTE 2022.9.18

【上手くなりたいなら恋が近道】 2022.9.11

こんにちは。



Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつもありがとうございます。





すっかり秋空の出で立ち。
つい半月まえは、朝がたハトの鳴き声で
目を覚ますなんて、のどかな日もありましたが
いつのまに鈴虫の涼しげな声に変り
これまた風情を感じますネ。


みなさん
どんな週末お過ごしですか。





きょうは、芸術の秋と称される
このシーズンの別の呼び名
「恋の季節」にちなんで。



「上手くなりたいなら恋が近道!」




音楽大学時代、わたしたち音大生が
常日頃から、教授先生方に
伝え聴いていた、このお言葉から。



「あなた、恋してないでしょう。

どんどん恋しなさい。
そうすればすぐに上達するわよ。」



わたしが音大の学生寮に住んでいた時
同じ部屋のピアノ科の先輩が
レッスンで先生にそう言われたと。
1日が終わり、練習を終えて
部屋にもどってきた夜のこと。
恋人もいないし、急に言われたって・・
と真剣に悩んでいたことを
つい懐かしく思い出してしまいました。

↑ 懐かしき大学3年時、わたしの過ごしていた寮部屋、先輩と★



歌心=恋心

ということなんでしょうか。




昔の思い出もさることながら
現在どっぷり音楽の世界に身をおき、
Noriko.T思うところ

「上手くなりたいなら、恋が近道。」
は、たしかかも。





恋のなせる業。
そのエネルギーの大きさたるや。


ましてや
音楽と恋愛は切っても切り離せない
といって過言でない。



なぜなら、わたしたちの知る
ほとんどの有名曲が「恋」をきっかけに
作られたものだから。

ベートーヴェンの「エリーゼのために」。
エルガーの「愛の挨拶」。
クライスラーの「愛の悲しみ」


昔の偉大なる芸術家たちはみな、
自分の内なる恋心を言葉にするかわりに
楽譜に音符として,思いの丈を書き連ねてきました。




ハートに訴える旋律。
感情を揺さぶる音楽表現。




それが現代まで生きつづけ
「名曲」と謳われるほどに愛され、
人々の胸を感動のうちに魅了しつづけて
いるのです。



ベートーヴェンの「不滅の恋人」宛ての
ラブレターは亡きあと発見されてから
今現在もなお、多くの研究家が
それが誰に宛てて書かれたものなのか
謎の解明が期待されている魅力の秘話ですし、
モーツァルトの自由奔放すぎる恋愛観も
ブラームスとクララ・シューマンの
「禁断の愛」もあまりにも有名なお話。





彼らの音楽を紐解き、
理解を深めて表現するためだったら
演奏家自身だって恋のひとつやふたつや3つ・・
恋愛して味わえる夢見心地や、片思いの苦悩、
言い尽くせない感情をもたらす「恋愛事情」に
貪欲でなくてはネ。




いきなり時代飛びますが
わたしの知る偉大な音楽家たちも
貪欲なのか、正直すぎるというのか
枠にとらわれない恋心に忠実に?
結婚3回・・はふつうで、8回目にして
ようやく落ち着いた(笑)という方もいらっしゃるほど。





どこまでも心のまま突き進んでゆく
その「情熱」こそが、いってみれば
音楽の命の源なのかもしれません。



何度もうなづける事実
「恋のなせる業、そのエネルギーの大きさたるや」
なのです。




そして恋は確実に
モチベーションに繋がります。



名手といわれる
男性ヴァイオリニストの我が友人も
「うまくなりたい。
だって女の子たちにモテたい。
恰好いいと思われたい!」
と惜しげなく、本音を明かしています(笑)




かく言うNoriko.Tだって
つい先日のTwitterで
ヴァイオリニストを目指したのは
高校時代の音楽教師とお話をするきっかけを
得るためだった、とうちあけて
その不純すぎる動機に
フォロワーの皆さんが驚いていらっしゃいました。

★むかって一番右のジーンズ姿がわたし
そのとなりが、いつもおなじみの友人さおりチャン。

★むかって左から2番目が、わたし。


これはわたしの
ある友人の言葉だけれど


「だけど、エネルギーは
同じでしょ。

小さい頃から、音楽家を目指して
英才教育をうけてずっと地道にやってきた人も
Norikoさんみたいに、学校の先生に憧れて
先生に少しでも近づくために
必死で練習に打ち込むのも
目指すエネルギーは同じってことよね。」

ハイ。
そのとうりです。
と言わせていただきます。


恋はきっかけとなり
やがて本物の原動力になります。(断言☆)



わたしの場合
恋というより憧れだったわけですけれど
入り口は「不純」そのものだったけれど



動機を一瞬にして
「音楽への本気」へ転換して
その後、音楽大学へ進み
それはそれは多くの壁にぶつかりながらも
(いまだって、ぶつかり中!)
現在こうして音楽道を歩きつづける
ことができています。




17歳のときにはまだ
ヴァイオリンで曲を弾くのはおろか
楽器や弓を正しくかまえることも
音程をとることもままならなかったのは当然で




子どもの時代習っていたときは
スケール(音階練習)をしたことも
ありませんでしたし、
エチュード=練習曲だという
言葉の意味すらしらなかったのです。

★高校2年時、授業以外はずっと音楽室でこうやって遊んでいました。




「とっさの思いつき」で
「音大受験の相談というこじつけ」で
先生と話す理由ができた♡
と喜んでいたわたしは


もうまもなく
高校2年生になろうとしていました。


まだ降った雪の溶けきらず寒さが身にしみる
3月のはじめ。





「音楽大学を受験したいです!」
といって自分のもとへやってきた
当時のわたしのヴァイオリンをはじめて聴いた、
武蔵野音楽大学のヴァイオリニスト菅原英洋先生は
文字どおり、絶句していらっしゃいました。





1~2分程度の
簡単な小さな曲を弾いたのですが
それを聴いて、先生は数分沈黙し
しばし考え込んでから


「ところで、スケールは勉強したことが
ありますか?」
「エチュードを練習していますか?」



とお尋ねになり、
先ほどの「ありさま」というわけでした。




「これから2年間で、現役で音楽大学に
入るのはちょっと難しいかもしれません。」



菅原先生が
はっきり言われたのも当然でした。


ゼロから、スタートしましょう。
弓をまっすぐに弾けるようになるところから
始めましょう。





日曜日のその日
オーケストラ部の顧問教員として
つきそって来てくださったのが
先述のわたしの憧れの的だった
千葉女子高校の音楽教師、
粕谷宏美先生でした。
(宏美先生というお名前、男性では珍しいですネ。)
お写真で、先生のDandyぶりが
伝わるかしら♡

↑★当時の、粕谷宏美先生(鮮明じゃなくてごめんなさい。)



ひばりが丘にある
菅原先生のご自宅のレッスン室で
こんな重苦しい空気が
大人たちの間に立ち込めるなか
わたしひとり「ハイ!がんばります。」
と元気に即答。




わたしは、ヴァイオリニストになる。
20代のうちに、ソロリサイタルをまず開こう。




と、このとき決めていました。



恋は原動力のお話は
次週へつづきます。




このあと、
2年後に、Noriko.Tが
武蔵野音楽大学にほんとうに合格してしまい
そしてそのあとも
背中を押されるように開けていった
不思議な運命の道のりの一端を
お話していきたいと思います。





それではみなさん。
今日Noriko.Tがお贈りする曲は
こちら。

映画「ラヴェンダーの咲く庭で」より。
愛と喜びに溢れたメロディ
お楽しみください。

https://youtu.be/OR-PH335uIc




今日も
よき日曜日をお過ごしくださいますよう!


Noriko.T◎NOTE 2022 9.11

【ヴァイオリニスト60秒間の稽古法】 2022 9.4

こんにちは。



Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつもありがとうございます。





突然ですがみなさん。


世界中の楽器のなかで
最も難しいのがヴァイオリンだと
言われているのをご存じですか?




緻密で細かい計算を駆使して
音をコントロールしていく
弦楽器のなかでも
サイズが小さなヴァイオリン
難しいといわれるのもナットクです。




ヴァイオリン弾きは
職人の手仕事と呼ばれるほど。




楽器本体と弓を自由に操り
高度なテクニックだけでなく
ハイセンスとバランス感覚を磨くべく
日々精進。。。。




ヴァイオリニストたちが
一生むきあって飽き足らない
いわゆる「練習法・稽古法」が
そこには限りなくあります。




名ヴァイオリニストたちの
著書による「演奏技法についての解説本」
ともなると、ぶあつくて上下巻と、
もうまるで古来から伝わる秘伝の書籍みたいな
風格なんです。




Noriko.Tもときどき
技法に悩んでpageを開いては
カラダの使い方、腕のうごきへの考え方など
「辞書のように」してよみかえし
本から知恵を授けてもらっています。





ヴァイオリニストたちが行っている
有名な稽古法があって




→「 弓のもとから先までを
ロングボウで60秒間かけて弾く。」


つまり最も小さな音量で
60秒途切れることなく
弾き切るというもの。



音にグラデーション(幅)を
もたせるための必衰稽古ですが
これがほんとう、難しい。


蚊の鳴くような、ひもじい音なら
60秒もたせるのも可能だけど
そういう音の話ではありませんからネ。
「小さくても芯のある音」に
していく修練が求められる。




60秒かたときも気をぬかず
なめらかに弓が進んでゆくよう
カラダの基軸から、弓手の肩もとから
指先までを、弓の重量バランスのなかで
コントロール!



この稽古法は
「これができるようになれば
どんなヴァイオリンテクニックも
弾けるようになる。」といわれています。

Noriko.Tは
15年まえは40秒しか弓を
音をもたせることができませんでした。


この15年で
50秒まできたので
60秒完遂への希望あり。



そしてこの稽古は
わたしのもっとも苦手な
演奏表現を支える手助けにも
なってくれました。



それというのは
「柔らかくて、優しい音」をだすこと。





「ノリコさんの音、
超、心に刺さります。」

「音にキレがある!」

と言われることはあっても


「優しくて甘い音
うっとりしちゃいました。」とは
コメントをいただいたことなかった。



それじゃあ、ダメだと。


だってヴァイオリンですもの。




世界でもっとも
細やかな表情を表せる楽器だと
いわれているのに
「そういった音は出せません。」
って言いたくない。



冒険好きと
どこか意地も土台となり



「息ながいフレージングを持続させ
ヴィヴラートをかけるさい指の圧で
音がつぶれないように」




お腹をつかって
全身でふんばって
歌いあげていく。


優しい風が撫でてゆくような
音を弦から紡いで。



そうして
弾いた曲が
「 Bird  /Noriko.T 」



鳥がゆっくりと飛び立ち
空のうえから風景を旅してゆく世界。


抒情的なメロディに投影して。




「さわやかな秋晴れの空を感じるような」
と視聴者のかたがコメントくださったように、



空を飛びながら
鳥が眺めてまわる風景を、


出逢いと経験のなか
成長していく少女の人生観に重ね
叙情的なメロディに表現したこの曲は




それまでの
Noriko.Tの壁を
うちやぶるきっかけとなりました。





ここで培った感覚を
さらに広げたいと、そのあとも
「息の長い音を、弓を折りかえさず
持続させる」稽古をつんで

その年の秋の終わり、
「手毬てまり」の
あの冒頭シーンが生まれました。


https://youtu.be/8DDuoqkTnkM




「荒野をさえぎって吹く風の如く。」


本来は縦笛で吹くメロディーを
ヴァイオリンの技法で。


「手毬の世界観を三行詩であらわす」
というものでした。





わたしの毎日考えている、


ヴァイオリンという楽器で
あらゆるものを自由に表現したい
欲求は年々ふくらんでいきます。






わたしたちの日常が
いつもどんなところにも
ファンタジーで溢れていて


「ありふれた」ところに
夢がたくさん隠れていること
思い出したくて。


Noriko.T◎NOTE  2022.9.4

【ドイツ片田舎
   朝の食風景から】 2022.8.28

こんにちは

Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつもありがとうございます。

今朝は暗く
ご近所さんの家々も
軒先の外灯が照らされたまま。
何とも静まりかえった雨の日曜日です。


こんな日はみなさん、
どう過ごしていらっしゃるでしょうか。




Noriko.Tの今朝は
いつもより濃いめのcoffeeを
入れるところからスタート。



夏がすぎ
ここへきて朝の食卓も様変わりです。




トーストとフルーツジャム
目玉焼きに温野菜。
にぎやか(笑)




今日のcoffeeカップ。


ランチョンマットとフォーク。


長く使い古した食器類を
ただ並べるたけなんだけど
胸が踊るこの不思議。



トーストの焼色を見ながら
この時期決まって思いだす
懐かしき風景とは・・

今日は、
ピアニスト曽我彩子さんのお話。

ある風景とは
彼女とともに滞在した夏の終わり、
Bad−Sobernheim(ベードゾーベルンハイム)
ホームステイでのこと!


この素敵なお庭は
ドイツの南片田舎にある
カリー&インガ夫妻の別荘宅。


毎朝、朝食をいたたいていたときの
シーンから懐かしき一枚。

彩子さんとは幾度か
日本からドイツへ一緒に旅し、
現地のイスラエル人ヴァイオリニスト、
ナフム エアリッヒ氏のもとでともに過ごしました。



わたしの友人であり、師匠でもあるエアリッヒ氏が、
前述のGrand Concertのため来日していた折
彼に、素晴らしいピアニストとしての
彩子さんをご紹介したのがきっかけ。

私たち2人で一緒に、
エアリッヒ氏の本拠地てある現地へ招いていただき
わたしはリサイタルの曲をみていただいたり、
現地で様々なアーティストの音楽に触れて貴重なときを過ごしました。



彩子さん自身はというと
長いイギリス留学をへて
古典クラシックへの幅広い見識とステージ経験をフルに活かせる方



世界中からアーティストの集まる
現地での芸術祭で
エアリッヒ氏のリサイタルの公式ピアニストを努めました。


クラシックの本場。

その現地を踏むことは言葉にしきれない、というか
そこへ行った人にしかわからない
感慨の深さがあるんですネ。

「自分か携えている音楽」の
生れ出づる地へ辿りついた、というのが近いかな。



きのうまで、日本の自宅で弾いていた
ベートーヴェンの作品が

まるで違う楽譜に
本当の、本来の楽譜に見えてくる。




彩子さんと、ベートーヴェンのソナタや
ほかの小品ををいくつか弾き
エアリッヒ先生にアドバイスをいただきながら、


朝、晩は一緒に、
昼間はそれぞれ自分たちの時間を過ごす。
現地で暮らしながら
作品の故郷や背景そのものを肌ごと感じていくのですネ。



「典子ちゃん、
好きなように、自由に弾いてネ。」

彩子さんが笑顔で言ってくださるのが
この言葉。

楽器をかまえたわたしの心を
一瞬で軽くしてくれる魔法の言葉です。





古典を弾くときにはそうならないよう気をつけていますが
わたしの音楽表現が 
メトロノームできっちりあわせた4拍ずつではなく、
4小節、または8小節ごとのフレージングとしての
テンポで捉えているため

『テンポ感を越えて数小節流れるように進んだあと
フレーズの尾尻でゆっくりためて、
全体的なテンポに収まる 。』
といった演奏表現をして、

ごくたまにピアニストさんから
わかりにくいと、言われてしまうこともあるのですが、



「とうぞ、ご自由に!」

彩子さんのピアニストとしての包容力ここにありです。




言葉で説明せずとも
どう弾きたいのか、とう弾こうとしているのか
察知してくれるピアニストのことを
ヴァイオリニストは、ぜったい手放しません(断言☆)




わたしの描くスケッチを
先回りしてあたかも導くように
ピアノの打鍵で、音楽のまぐちを拡げてくれる
稀有なピアニストさん。


ひとことで「弾きやすい!」のデス。



当然、かのエアリッヒ氏もわざわざ、
日本からリサイタルのため呼び寄せ、
彼女を手放さないわけですネ。




彩子さんとは、
その後もエアリッヒ氏の結婚パーティに
一緒に招待していただき日本から再びドイツへ。



ひと晩中楽しんで踊りつづける盛大な夜や
森に囲まれた美しい建物のなかで
愛を誓いあうエアリッヒ先生と奥様の幸せなお姿を目におさめ
かかえきれないほどの楽しき思いに
帰りの飛行機は2人ともグッタリ(笑)




彼女と日本では、数えきれないほど
コンサートで一緒に弾いていただいています。
どちらかが稽古で手を痛めている期間
精神的にかばいあったり、
ままならない環境のなかで弾かなければならない苦境を
一緒に乗り越えたりなんてときも。
語りつくせぬ経験をわかちあえていること
幸せなかぎりです。


苦楽をともに
音楽家同士の旅はこれからも続くでしょう。



そのとき一度しか経験できないこと、
共有する「無二の時」が
ピアニストとヴァイオリニストの絆を深めてくれるのだとしたら




この先も、またきっと
新しくて人生を彩るような美しい瞬間が訪れる。




そのとき隣に立っている
ピアニストさんと、

あくなき探求に費やせる
幸せを感じながら。




今日のNoteラストは
わたしたちの友であり、
つねに刺激を与えつづけてくれる師匠が
年明け1番に送ってくださった動画を
ご紹介したいです。



ヴァイオリニスト
ナフム・エアリッヒ氏の
2022年サンクトペテルブルクでの演奏。


たっぷりお届けします。


https://youtu.be/ovVEx2M-82M



みなさん
よき8月最後の週末を!

Noriko.T◎NOTE 2022.8.28


【ステージは最高の・・・】2022.8.21


こんにちは。



Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつもありがとうございます。


いつになく、どよんと重たい
天気がつづきますネ。
そろそろ衣替え考えてる方も
いらっしゃるでしょうか。





今日はNoriko.Tの
合言葉とも呼ぶべき
「ステージは最高の○○」
について語ります。





ところで
外気の変化をいち早く知るのは
我が家では、My Violin。

梅雨の時期に
若干、ゆるみがちだった
弓の毛がすこぅしづつ張ってきて
楽器本体のいわゆる「箱」も
鳴りやすくなる。


これからもっと
空気が乾いてくると
響きも増してきます。



まさに弦楽器大喜びの
秋冬シーズンの到来!



Noriko.Tも、この時期になると
YouTubeスケジュールと
コンサートの予定を調整して。。
と、「大忙し」の装いを
見せたいところなんですが。




諸事情ありまして
各公演なるものは
年内見送ることになりました。




が。
すべて無し、
みなさんと会えないまま
2022年を幕引き。
というのも寂しすぎるので(泣)




ごくごくささやかに
弾かせていただく会を
催します!



12月4日(日)と
はっきり日にち決定いたしました。。!
西池袋の閑静な街の一角にある
ステキなサロン空間にて。
明るいクラシックと映画音楽の60分。



YouTubeの、あの「音楽家の稽古部屋」シリーズで
おなじみのピアニスト
日下部史奈さんと一緒にお届けいたします。




14時~
16時~


の2回(同プログラム)を予定。
詳しくは、今後スケジュールにて
あげていきますネ。


ぜひぜひこの機会に
みなさんにお越しいただいて
ひととき、ご一緒しましょう。。!




ということで。さて

ここで今まで
オリジナルのことばかり
お話してきましたが。




みなさんご周知くださっているように
Noriko.Tのバックボーンは
クラシック。



3歳からヴァイオリンを手にしたものの
1度は手を放し。
17歳になって、再び。


そこから本格的に
Violinの道を目指すようになって
30数年以上。
数々の紆余曲折ありますが
こうして現在に至ります。

音楽家のおわりなき旅は
あまりにも長く
たかだか30年なんて
もちろん

まだまだ「ひよこからトサカを得たくらいの」
ものョ。
と自負しておりますが。


これはおそらく
どの職業につかれている人も
同じと思いますが
「音楽家」も等しく



たったひとりじゃ
なんにも、できない。



今までそれなり
まとまった年月、
素晴らしき師匠たちを筆頭に
先輩友人たち、そして!

「共演」のミュージシャン面々の
多大お力添えのお世話になってまいりました。




「ステージは最高の出逢いの場」


そう言い切れるだけの
個性あふれる音楽家たちが、
紹介したいひとがたくさんいます。





そこで今回は。



先述のピアニスト、
日下部史奈さんのこと
お話していきたいです。





LIVE会場で、または画面上
知っていても
ピアノを弾いていないときの
彼女の素顔ってみたことないですものネ。
声を聞いたこともないでしょう。





彼女の素顔を
実はわたしもよく知りません。



なぜならわたしたちは
正真正銘、ステージから
おつきあいが始まったんですから♡




6年まえ、あるコンサートを聴きにいったとき
舞台で歌のひとと共演している彼女をみて
音と、お姿に「いいなぁ。」と。。



端正で温かみのある音色と
舞台上で自分を律する姿勢にひとめぼれでした。



終了後、
さっそくその場で知人にお願いして
紹介していただいたのが
史奈さんとの出会いだったのです。




自分にはない要素を
たくさん持っているところに
持っていそうなところに、
つよく惹かれたんですネ。






学生時代からの繋がりなどプロセスをふまずに
いきなり見ず知らずのヴァイオリニストから
「共演」の話をもちかけられたわけですから
しかも、わたしたちは20歳ほども
離れていることもあって




当時、彼女はとても恐縮したような面持ちで
でもしっかりした口調で「ぜひやらせてください。」と
言ってくれたのです。






少々話がそれますが
2006年から5年間のあいだ
わたしが主催しプロデュースしていた
(私自身も出演していました。)
Grand Concertでご一緒していた
日本を代表するヴァイオリニスト、
豊嶋泰嗣さんが当時このように
おっしゃっていたことがあります。

Grand Concert in Tokyo2007
inトッパンホール


『音楽家は、演奏中
たとえどんなに多くの人数で共演していても
その瞬間は孤独の中に立っている。』




馴れ合いのなかでは
到底いい音楽を作りあげていくことは
できない、ということを
豊嶋さんのお言葉は端的に語っています。


そして、
礼儀礼節を重んじるクラシック音楽の世界では
多くの演奏家が、この考えを重要視しています。



折り目正しさをもって
出逢う。。ところから始まり
リハーサルの短い期間から
本番がおわるまでの全ての「究極の瞬間」を
ともにできる相手は、なかなか容易くは
みつからないといって過言じゃありません。

かの世界的カルテットのメンバーは
世界各地で公演を長年にわたり行っていますが
メンバー同士の私語は1度も交わしたことがない、
という話を聞いたことがあります。
遠征先のホテルでの朝の食事も
1人づつ別べつのテーブルで黙々と食べているのだとか。
そこまでいくと凄まじいとしか
言いようがありません。






史奈さんと、この6年で
さまざまなステージをふみ作品を掘り下げながら、
期間中は一緒に食事をし
ご家族のみなさんとも仲良くさせていただいていますし
お互いの家への行き来も多々あります。





それでも
彼女の「折り目正しさ」は変わらないし
お互い楽器を手にした瞬間から
頭が切り替わる。

2015年La Canzone Da more(雑司ヶ谷音楽堂)

2021年松本記念会館





そしてわたしたちの
いい意味でいうところの
「距離感」はずっと変わらないままです。




彼女は本当のラフな表情や
くだけた話しぶりを
きっとご家族や親しい友人のまえでは
みせているのでしょう。


でも共演者のNoriko.Tとともにいるときは
「ピアニスト日下部史奈」としての
姿勢で立っているのです。




そうしてくれる。
そうでいてくれる。


史奈さんの確固たる姿勢が
わたしが今でも
彼女を尊敬する理由です。




演奏技術とか
お互い呼吸があう
といった、あとからついてくるもの。





それよりも
長年一緒に苦楽をともにしながら
必要な距離をたもち
音楽に意識を向けきる。
そのスタンスに自分たちを律していくことが
できる関係かどうかで
そうですネ、出逢ってすぐの「分かれ道」は
そこなのかナ、と
つねづね思います。




初めての共演から
6年たった今でも「彼女の本当の素顔は知らない。」
と胸をはって言えるのは
そういう意味です。





ピアニストと
ヴァイオリニストの
切っても切れない関係には
たくさんのエピソードが
存在します。



その数々のなかから
また次週もお話したいと思っているので
みなさん、どうぞ楽しみにしていてくださいネ!







今日お贈りする曲は
日下部史奈さんと
ステキなカフェレストランの中にある
サロン空間で弾かせていただいた
「美しきロスマリン
カンタービレ」

2曲つづけて。
異なる衣装と
そして史奈さんの。。
貴重な(笑)あふれるスマイル映像にも
ご注目!



https://youtu.be/rH2o4ce0ons

さいごにNoriko.Tより。

みなさん、よき日曜日を!

Noriko.T◎NOTE 2022.8.21


【きゅうりの話】 2022.8.14

こんにちは!


お盆休みはあいにくのお天気。
みなさん、お元気ですか。



いきなり自分の話ですが
10日ほどまえ
食材を買いにいったさきのスーパーで
お野菜がおウマさんになった姿の
「お盆セット」が売られているのを
横目に帰宅。


よくよく思いかえしてみたら
手塩にかけて育ててきた
ピカリたちがぶじ巣立ってからも



習わしと称した「祈願」をこめた
家中の大掃除を行い
子を見守る親の面もちで
ピカリたちの人気度の「成り行き」を見守り


お世話になっている皆々様へ
作品完成のお知らせと
暑中お見舞いと
ご挨拶だけのつもりが
ついつい余談に会話も弾み
愉しいセッションタイムを謳歌したあとは
これまでで類をみない長文のNOTEを綴り
宣伝用の「ショート動画」をtweet。
など。


などなどなど。


・・・・そうこうしているうちに
先ほどのスーパーの「おウマさんセット」の
話にもどるんですが


気づいて
机のカレンダーをみてみたら
お盆期間はなんとまっしろの余白。



(どこか遠出のプランでも
考えておけばよかったナ。)と
思いつつも
そうこうしている間に
嵐とともにお盆がやってきて
しまったのデス。



ちまたは
市船の甲子園ニュースで
大盛りあがりだけれど
我が家にはテレビというものが
ないし。

たまにはダランダランと
自宅Offを過ごしてみるのもよいかと
余白プラン
Now onスタート♪



・・・こんどこそ
スーパーの話。


毎日課の買いもので
1番お気に入りのスーパーにて
たいそう立派なイボイボのついた
胡瓜のやまを発見。

「緑」コーナーみたくなっている
圧倒的存在感につよくひっぱられ
あとさき考えず5本手にとる。


手にしたきゅうりの
ダイレクトな「緑パワー」に
ほだされるようにして
お次のコーナーで
ズッキーニちゃんを2本。


帰宅しテーブルに並べてみて
「緑の山」をまえに
これはさっそくお料理に走るしかない♪
と即行動を開始。


すりおろし器を
ひさしぶりに出しました。



ひたすら
胡瓜 & ズッキーニちゃんを
すりおろし。
ついでにちょっぴりガーリックも
すりおろし。

コンソメや豆乳の
絶妙なコラボが加わり
ジャガイモならぬ、
胡瓜仕立ての美味しい
冷製ポタージュのできあがり。



いただく直前
オリーブオイルをたらしてみたら
かつてみたことのない
キレイな色に変身。


どこかの高級フレンチレストランの
テーブルのうえでしか見られないはずの
美しきポタージュの色に出逢ってしまったわたしは
感嘆し、あらためて
スーパーの緑コーナーを胸にうかべ
感謝したのでした。



さかのぼってみれば。


胡瓜やナスがおウマさんになった
あの「お盆セット」から
すべては始まっていたのだし。

物事の流れというもの。


瞬間、自発の感性が訴えるものへ
素直にあるべきという。


普遍の心理も
あらためて再認識。


勢いづいたところで
お次はチキンを買い足し
チキンと胡瓜の丸焼きを
作りました。



数々の野菜焼きを
作ってきたなかでも
この胡瓜丸焼き
(あらく太くきって、焼くだけ)
なんて類をみない美味しさなのかしら♡
と、またしても感嘆を深め


お盆はこうしてひたすら
新たな発見にいそしみ
胡瓜とズッキーニに教えてもらった
新たな境地をかみしめる
Noriko.Tです。



スーパーの一角でおこった
新たな出逢い。



予期せぬできごとって
こんなふうに突如現れる♪

密かによろこび
まっしろなカレンダーも
悪くないナと思いにいたる。


良きお盆
過ごさせてもらっています。
神さまありがとう。


ちなみに
きのうのラタトゥイユも
よき味でした。


好きな野菜やベーコンを
トマト缶と煮込むことで
トマトソースのできあがり。
しかも便利。


パスタやオムライスにかけたり
スープのなかで
お肉を煮こむこともできる
すぐれもの。




最後に
Noriko.Tからの
ポイントアドバイスは
「味見をしない」こと。



煮込み料理の最高の楽しみは
お野菜の出汁やスパイスたちの
絶妙なコラボマッチングを
いただく瞬間に味わう、
これにつきますネ
(断言☆)




そうこう
かいていたら
あら♡なんと♡
お空が
晴れてきてる♪


こうなったら
今日は外にでてみようかしら。


みなさんは
どんなお盆をお過ごしなのかナ。
どうぞよき時間をネ。

今日はちょっぴり
なつかしの
「My Staying at Home」
お届けしながら。

Have a nice day!

https://youtu.be/noacbt0aC2A



Noriko.T◎NOTE 2022.8.14

【新作Carnivalの話】 2022.8.7


こんにちは。

Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつもありがとうございます。



一週間まえに、新作Carnivalが完成してから
たくさんの方にご感想やメッセージを
いただきました。



制作のプロセスを
一緒に追いかけていただきながら
皆さんが完成を心待ちに待ち望んでいてくださったことが
とても嬉しかった。
あらためて、心より感謝いたします。



まだご覧になっていない方も
この週末や、お盆休みにぜひ
ゆっくりと楽しんでくださいネ。

いただいたご感想の中で
今回は「映像」について
関心を寄せてくださっているお声が
多かったことも、うれしい出来事のひとつ。




数えきれない「かくし味」によって支えられている
厚いサウンドや、映像がたちあがるまでの秘話も
今後のノートでたくさん綴っていこうと
思いますので楽しみにしていてくださいネ。



「Carnival / Noriko.T」は
大人たちに贈るおとぎ話の
ファンタジーです。

「徹夜で語り明かす面白話」に
なぞらえた意味を
この作品にはさまざまな形で込めています。




赤い満月や、
最後の一瞬だけ姿をみせる、
生まれ変わった光の女王。

ミラの国を闇から救うために
奮闘したピカリたち。


そして最後に砂と化すまで
ミラの国を闇のなかに閉じ込め
支配しつづけていた、夜の女王シーラと
その支配下に踊りつづける黒子たち。




闇と光を司るそれぞれの女王が
同一人物だというStoryを
おとぎ話の姿で。スペクタクルに
「短い動画スタイル」として
どこまで表現できるのかは、
音楽はもとより、映像の力によると。






そう早々と自覚したうえで
「音楽を活かすための、映像のうごき。」
「映像のうごきを活かすための、音楽。」





双方の制作を
7月31日完成の当日まで
同時進行で手を加えていくという
今までとまったく異なるやり方で
Carnivalは完成しました。






カーニバル(謝肉祭)。




この言葉にはもともと
みなさんもご周知のように
長くて古い歴史と、人々の慣習の意味が
存在しています。



また、慣習のなかにも人々に根ざした
「今を生きる喜びを謳歌する」という
願いが生きています。






もともと謝肉祭は
キリスト教の節制期間と呼ばれる
【節制期間・・・飲食や行動をつつしみ、心身を清めて
イースターを迎える準備をする。】
四旬節に先立ち、肉断ちをするまえに
盛大なお祭り騒ぎをする、というのが
元来の姿。





月の満ち欠けによって
イースターも四旬節の期間も決められ
昔から人々が「天の顔色」をみながら
自分たちの大事な行事をとり決めていたことも



自然界との共生を
文化的な形として表してきたことも
すべては「自然界への感謝」を意味し





カーニバルは
みんなで祝祭として
その喜びを最大に楽しむ場だったのです。





今現在、世界各地で行われているカーニバルは
特徴も特色もさまざまで
「仮装パレード」といった色合いのものが多いようですが
Noriko.Tも制作にあたっては
世界各国のカーニバル衣装や、民族衣装の本などもみてまわり
その見事な作りや鮮やかな色彩とともに
それを身に纏った人々の、
地に足のついた尊厳に満ちた表情、命の輝きを感じる肌の色に
それはもうときめいて、心が躍る日々でした。





時間を忘れてこれほどまでに
ワクワクと魅入ってしまう
この感覚久しいナと、思ったりもしました。




実は古くからのカーニバルには
「カーニバルは無礼講!」という
ひとつ大きなテーマが生きていると
言われています。





それはふだん
人々が背負っている義務や
社会的な役割、日常のすべてから
自由になるということ。




その日ばかりは
ご主人がお手伝いさんになり、
お手伝いさんがご主人になり、
無礼講を楽しむ。
想像しただけで、文化的な楽しみ方ですよネ。





本当のアイデンティティを隠して
違う人物になる。
仮装スタイルの起源は
そういった奥深いところにあります。




カーニバルの華やかさ、
さまざまな意味深いStory性には
わたし自身が、制作過程のなかで
どんどん惹かれていく日々でした。




動画としてだけでは
とても表しきれない、とも思いました。
いつか舞台作品として、
もっと大きな世界観に育てたい。





その思いをつよくして
「舞台」の先駆けとなれれば
と希望を抱きながら
動画「Carnival」を描いたので
みなさんに、その思いも受けとっていただけると
よいなぁと思っています。





ときは、
8月も半ばへ
さしかかろうというところ。





一瞬の輝きと言い表して
過言ではないほど、短い夏の
真っさかりです。





そして濃い季節。





夏は濃くて、鮮やかで
それでいて私たちがつかのま立ち止まり、
故人に思いを馳せたり、
子供たちが目いっぱい遊んだり
その姿をみてわたしたち大人も
懐かしい子ども時代が蘇ったりする
そんな、とうとい季節でもあります。





今は、世の中が厳しいですネ。
自国で、隣国で起きている悲劇的な出来事に
みんな心を痛めている。
そういう毎日が、もう何年も続いています。






心を囚われて
「楽しむこと」を忘れてしまうし
楽しむことが不謹慎なのではとさえ
思ってしまうことがあります。





そんな時代こそ、
心から楽しむこと、
楽しみを見つけることは
「必要大よ♡」とつよく推奨したいのが
Noriko.Tの本音です。





哀しきことばかりに
目を向けているあいだに
太陽の1番暑い空の色も
空を舞う美しい色をした蝶々も
この夏だけのかけがえのない日々は
一瞬でとおり過ぎていっちゃいます!





わたしたちの意識や
心を向けるさきのエネルギーが
今現在の目の前の出来事を引き起こしたり
引き寄せたりしているというのならば、




わたしたちは、みんなで
自分の心にもっとたくさんの喜びを与え
心が喜ぶ何かをみつけていくことを
生きていくうえの責務にすることは必要。





それは楽しい努力で
故人へ伝えることのできる
最高の感謝のかたちだと
わたしは信じています。




皆さんの
残りの夏がより濃くて
目いっぱいの楽しい季節で
ありますように!

◎YouTube  /Carnival 

Noriko.T◎NOTE 2022.8.7


【暮らしとリズム】2022.7.23



こんにちは。


Norikoチャンネルをご愛聴くださり
いつもありがとうございます。




秩序
律動
調子


今日は「リズム」のこと
お話させてくださいネ!





「リズム」表現。
音楽家たるものの
永遠の課題なり。



と、今まで位置づけていた
Noriko.Tですが
実際リズムというものについて
これは音楽をやる者だけの
話ではないナ。と
近ごろ思い始めたところです。





話が少々それますが
今年の年明けから
舞台を作っていくための準備が
具体的にスタートしました。



ダンサーの皆さんと
ダンスパフォーマンスを
はじめとする演出をかけた
Violinist、Noriko.Tの
ショー舞台を何年かかっても
作り上げたい。



そのための
作品づくりと合わせて
演奏表現を磨くのはもちろん
踊るように演奏するシーンの
パフォーマンスを上げるため


毎日の身体作りと
ダンスだけの稽古も
1日の中にしっかりと組み込むように
なりました。





5月からは
その「Noriko.Tワールド」を
よりみなさんに知っていただくため
Noteもスタート。




たくさんの「新しい時間」が
生活に加わりました。
それで、心機一転
朝早起き生活にシフトチェンジしたんですネ。





結論から言いますと
「とてもよき変化」を得ました。







気づいたのは
暮らし=リズム





正直今まで、早く起きる日もあれば
遅く寝た翌朝は時間をずらしたり、
フレキシブルさを大切にしていた
ところもあったのだけど
それも十分満喫し終えて。
こんどは「規則正しさ」にフォーカスしてみようかという
心の変化もあったと思います。







早起きに変えるのと同時に


のんびりしたり
リラックスして過ごすじかんを
1日のどこにあればいいかナ。




↑コレが、とても重要なので☆


そのことを初めに考えて。
そうしたら




わたしは、朝1番に
のんびり過ごすのがよいみたい。

音楽の流れにすこし似てる。




『 秩序に満ちてゆっくりと動き出す。
   動きがだんだん活発に激しくなって
    マックスを迎える
      しだいに収まって静寂へ帰っていきます。』
                  by Noriko.T







このリズムを日中感じていると
自然の摂理も、より体感しますネ。




わたしの1日は
楽器を手にとるところまで
プロセスがあって。


前日の稽古から
疲労を残さないために
食事や睡眠が大切なのはもちろん



カラダを目覚めさせたり
頭がよく回るように

(Violinがうまく弾けない1番の原因は
指がまわらないのではなく、
頭がまわっていないのです☆) by Noriko.T

楽器を弾くための「身体を作ること」に
多くのじかんを割きます。






だから1日のリズムを
大事にすることがモノを言うと
今さらながら気づきましたし



実際の制作シーンでも
音楽に活きるリズムを作りだす
よき土台となっていくのだろうと思います。

シンセサイザーで
さまざまなサウンドを弾いていく収録を
はじめた当初、1番難しいと思ったのが
リズムの最たる命である「打楽器」のサウンド。



何度も録りなおすうち
しまいには頭をカラッポ
無の境地にならざるを得なかったり
鍵盤を規則ただしく
同じ圧力で弾きつづける
まるで「瞑想」シーンのようなことに(笑)
なっていたりしました。
(今でもそうだけど)





0.1秒でもズレる
ということをなくすため
何を変えたらいいんだろうと。




作品づくりに欠かせない
リズム感覚の甘さに
その時初めて気づき




ヴァイオリンの長い弓を
細かに扱っている自分が
こんなにまで
リズムを正しく捉えられてないなんて(汗)
愕然となり





その時からずっと
「リズム」というものについて
深く考える日々でしたので






そういう意味でも今回
早起きがもたらしてくれたものは
「とてもよき変化」でした。






新作のCarnivalも
リズムを多用していて
音楽の世界観を支える重要な柱に
なっているので
音楽のほうもあとすこし手をいれて
活きた作品として皆さんにもうすぐ
お届けしたいと思っています。





これからもひきつづき
Noriko.Tチャンネルの世界を
楽しんでくださいネ。




本日、お贈りする曲はこちら。


1年まに制作した
Silent Rhapsody幻想狂詩曲。
サイレント・ラプソディ。




https://youtu.be/egEFHS8Vw6c


暑さももどってきました☆
みなさん、
よき週末をお過ごしくださいネ!

Noriko.T◎NOTE 2022.7.23


【ひとり撮影のカラクリ】2022.7.17


こんにちは。


今朝は7:00に雨音で
目が覚めました。


実は昔から、目覚まし時計の音で
起きるのが苦手なんですネ。

スヤスヤといい気もち、夢心地のところを
「ハイ!終了です!」
って現実にもどされるあの感覚が
どうにも(笑)


それなら朝陽あさひで
自然と目が開くのが
カラダにも気分にもよさそう。




ということで、
毎晩カーテンを半分あけて
寝るのですが
コレは「寝起きを快適に」
してくれる魔法ですネ。





食と並んで
睡眠も、ただ休むだけでなく
カラダを地に横たえて
大地エネルギーをたっぷりと
取りこんでいきたいですから




お天道様の
あるがままの姿と沿える意味でも
この魔法はつかいたい(笑)



アラームの音より
太陽の光に誘われるように

あ。今朝のようにたまに例外ありますが(笑)
雨の音に包まれるように
ベッドのうえに起きあがれるのは
朝1番に感じられる幸せな瞬間です。

みなさんも
試してみてくださいネ。




先日、新作Carnivalの
撮影を終えてきました。

3回にわけて行って、しかも
1回に半日以上の
時間をつかった長丁場。





そこで収めてきたたくさんの映像を
これから編集にかかるので
まだ先はつづくけれど
楽曲制作 →撮影 → 編集の
2段階まできたこと、素直に喜んでいます☆
サイトやTwitterで、
見守ってくださっているみなさん
ありがとうございます。






いつもと同様に今回も遂行しました
「ひとり撮影」。
ちょっぴり板についてきました。





今や世の中、これほどまでに
自撮りスタイルがあたりまえになり
自撮りテクをみなさん駆使していらっしゃるので
わたしNoriko.Tが今さらここに
かくまでもない知識ですけれど




自分の顔をできるだけ美しく撮るのは大事!
(なるべくならスマートに笑)
モチベーションもあがりますしネ☆

自撮りする最適な角度というのがあって、
顔の正面にまずスマホをもってきて
そこから斜め上45度の角度にもちあげて
撮影すると、「自撮り写真」はキレイに撮れますネ。




反対に、下から
自分の顔をとると
実際の顔よりも「二重あご」にみえたり
顔の印象も実際より老けたように
映ってしまうのでNGです。





そんな知識を応用しながら
Noriko.Tの動画では
「音楽と一体」できる映像を
なるべくならたくさんとりこみたい。
をあたまに入れて





さきほどの「45度斜め上」法則を
応用して、正面、左サイド、右サイド、
フェイス、ボディのアップ、そして全体像、

もし可能なら、写真ではあまりNGですが
映像は床からも(ライヴ感や臨場感を出しやすいので)
とります。






ひとり撮影のよさは
創作シーンではたくさんありますネ。
「実際うつしてみないと」「ふたを開けるまで」
わからないことが多いですから。





試しをチェックしたり
立ち位置を変えるのも
じぶんの頭のなかでパッと考えて
黙々と変えていかれるのは
集中をキープしやすい。




あたまの中に音楽のシーンが
浮かんでいて、あとどんな「絵」が欲しいか
クルクルと考えながら
(この先は、もうはぶいて、あとはこっちやる。)
みたいな、臨機応変も手早くすすみやすい。



それに
ずべて自分でチェックできるので
できるだけ理想の絵がとれているか
カメラ映り問題ないかしら??
(  ↑ ↑ ↑ これは重要!!笑)




ひとことで言えば
動きやすいですネ。




そのかわり、広いスタジオの中
ヴァイオリンを弾きながら荒れ狂う火の女王様を、
お花をもってピョンピョン飛び回るピカリチャンを、
三脚のうえのスマホさんが追いかけてくれるわけじゃないので
たくさんの角度から、それぞれ撮りわけていくことに。
おのずとテイク数が増えていきます。







とある日の、とある角度から☆
とるときの巻☆

①自分のカラダのまうえから
カメラがみおろすようにセッティング


椅子をいくつも積みかさねていって
その1番うえにスマホセットした三脚をおく。
(はじめに、動画ボタンをおしておかないと
悲惨なことに!)


②立ち位置にたってパフォーマンス
楽器をひく、クルクルまわる、花をもってジャンプ!



③カメラチェック



④OKなら、さつえい開始!





簡単な手順ですが、
ヴァイオリンは汚れた手や
ウェットティッシュのようなもので
ふいた手では持てないので
この手順をふむたび
③のあと、いったん手を洗う。のが
Noriko.Tの撮影シーンのポイント◎




Carnivalでは
2人の女王の姿と
まわりの立役者をすべて演じたので
9人ぶんと言える撮影を行いました。






すべて同じ分量にせず、
たくさんつかう「人物像」にテイク数をさいて。
3回の撮影で、トータル約80テイク。
(いつもは、2回撮影で60テイクくらい。)




ひとつのシーンに
だいたい3分~8分かけて。



難しいところは(念のため)
何度か同じパフォーマンスをたてつづけに
くりかえして撮っていました。
(カメラチェックをいちいちやるよりも
パフォーマンスをくりかえして向上させるほうを優先。)







YouTubeを始めたころは、
内カメラで撮影すると
画面がぼやける、ということ知らず
3時間かけて撮影したものが
なにひとつ使えなかった・・なんてことも
あったんです( ノД`)泣




失敗のかずかず。



楽観主義をほこるNoriko.Tですが
何かをやろうとするとき、
始めからうまくいったことなんて
ひとつもない(言い切る自信アリ)
でも、あきらめるという選択以外にも
「試せる方法」がかぎりなくあるなら
すべてやってみたい。


諦めのわるさ。とも呼びます。
もはやこれ自体、誇りになりつつあるといって
過言じゃありません。





でもそうやって手にしていったものは
簡単には崩れません。
そもそもヴァイオリンを弾くこと自体
無数の失敗を重ねなければ
前にすすめないんですもの。




そんなわけで、
それはもう公開できないほどの
派手な失敗シーンを重ねながら
Carnivalの撮影をぶじに終えてまいりました。






7月末には
完成してみなさんにお届けしたい☆


その思いでこのあとも
ひきつづき制作続行してまいりますので
どうぞ楽しみにしていてくださいネ。





外は雨があがって
すこし曇りぎみだけれど
風が吹いてきて過ごしやすい日曜日。






今日、お贈りする曲はこちら。
Noriko.Tの
オリジナルとアレンジだけを集約した
「Noriko TAKAYAMAダイジェスト」

https://youtu.be/HpGWxcAXb48




みなさん、
よき週末をお過ごしくださいネ。

Noriko.T◎NOTE 2022.7.17


【普遍的よきもの】  2022.7.10

こんにちは。

今朝はどんより曇り天。
静かな日曜日の朝を迎えています。



Norikoチャンネルをご愛聴くださり
いつもありがとうございます。




以前、チャンネルを開設して
いくつかオリジナルをUpしていった
ある頃に
「自粛生活がこうして長引いている今
外出も厳しく、日々の現実のみ
想像力も乏しくなりがちのところ、
Norikoさんの音楽を通じては
世界中どこへでも羽ばたいて旅することができます。」と
言っていただいたことがあります。




そのお言葉自体にとても喜びを感じましたし
音楽の力というか、可能性の大きさを
わたし自身もあらためて思いました。




Violinという楽器の
多彩で豊かな表現力を
もっと自由に拡げてみたい!




オールドファッションを突き詰めていく
クラシックを学んだからこそ
自分の中にふつふつ芽生えた思い。





既存のものをアレンジしたり
必要にせまられて曲を作ったりするのと違い
ゼロから「新しい世界」を立ち上げるのが
ライフワークになり始め、
みなさんからも「Norikoさんの世界」と
言い表していただくことが増えました。

そういうなかで
昔の「引きこもって」曲を作っていた感覚から
今はスタンスもだいぶ変化してきていると
自分の目線からも見ています。








もともと好奇心旺盛を
自負しているNoriko.Tですが
「ひとつのそれ」により深く細かく
好奇の心を向ける習慣になり。
それが全体ベクトルを引きあげようとする
意識にストレートに繋がっているみたいなんです。






「普遍的なよきもの」というのが
じぶんの合言葉になっているくらい
毎日聴いても、何度聴いても、新たな発見、新たな感動を
もたらす世界を作りたい、がため
大切にしていることは
「自分の感覚を日々あたらしくする。」というものです。







センスを磨く、ということに
類似するのかナ。

アイディアと呼ぶなら
それはもう毎日浴びるほど
胸に浮かぶのです。
でも、そのほとんどは使えません。






その瞬間「いいネ!」と
自分の胸が高鳴っても
翌日またみてみると、もう
新鮮さを感じない。
すでに、古びたという感覚。






そういうものを
毎日捨てて削ぎ落していくのが
ほとんど「曲作り」の作業。といって
過言ではありません。




モーツアルトの名曲があります。
何千回聴いても、何万回聴いても
飽きることがなく
何世紀たってもすたれるどころか
今この時代にあってますます
その輝きを増しているとさえ感じるのですが




その「新鮮さ」を求めるハートこそ
音楽家を自負するのなら!
つねづね耕していたいと思うのですネ。




そんなわけで
いまも制作進行中の
Carnivalしかり
です。




・・・もうネ。

毎日捨てています。
この短い期間のなかに
連続で断捨離を行っているようなものです。





全体像が音に
なってきてから
数百回は聴いていて
聴いているNoriko自身、
毎朝起きて、ヘッドフォンをつけて
昨日までの仕上がりを聴いたときに
「・・・うん。
いけるネ。」と
思ったらOKサイン。
「ちょっと古いネ。野暮ったいネ。」と
少しでも感じたらボツ。
というふうに




午前のおわりに
午前のはじまりに
ヴァイオリンの収録のあとに
その日制作ひと段落したあとに





どんな瞬間に聴いても
「うん、いけるネ。」と
うなづける「新しい表現」を
追い求める毎日です。






さきほどの
いただいたお言葉からも
うかがえるように





世界的なパンデミックを経験して
世の中全体が「不自由さ」を体感したこともあり
音楽がもたらしてくれる精神的な自由を得る感覚は
より大切になりました。
わたしもそれを肌で再確認しています。





Norikoチャンネルの世界は
聴いてくださるみなさんの豊かな感性と
それを表現してくださる言葉の中で生き、
作品が、息吹いている。
その喜びがもっと先の作品をも
作り出していく原動力なんだと。
そんな風にも思っています。







この喜びに感謝して
これからも素晴らしい音楽に触れていきたいし
みなさんと、この喜びを一緒に共有していきたい
今日こんにちのNoriko.Tです。






最後に
今日お届けするのは
クラシックの名曲から。




イタリアの
作曲家、鬼才のヴァイオリニスト
ニコロ・パガニーニ作曲。
「 カンタービレ 」。




ピアニスト
日下部史奈さんの
ステキなお宅の稽古場にて
弾かせていただいたときの録音です。






みなさん
ステキな日曜日をお過ごしください☆

Noriko.T◎NOTE 2022.7.10

【 暑いさかりこそ大切にしたいこと】 2022.7.3

こんにちは。



Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつもありがとうございます。




今年も、はや7月!
気がつけば、凄まじい猛暑真っ只中。。
みなさん、夏バテなどしてませんか?



・・・といいながら
わたしも実は先週
だるい気分になったり
食欲がおちこみそうになり
「これは、リフレッシュ対策を遂行せねば♪」
もっかプラン推進中のNoriko.Tです。




暑さで頭がボンヤリしていること
朝なんかは、よくありますネ(笑)

今朝は起きて
coffeeをいれたあと
気分がシャキッとしてくるまで
PCのまえでカップの湯気を眺めて
涼んでおりました。


新作「Carnival」の
制作にはいってから
ひと月以上がたちました。

その前のスタジオ稽古期間も
いれると、ほぼひと月半。
アリの一歩づつと呼ぶべき制作Diaryを
サイトやTweetに綴りながら




ありがたいことに
みなさんからエールをいただき
おかげさまで毎日モチベーションを
Keeo UPしながら
制作を進めることができています。
みなさん、あらためて
いつもありがとうございます。







曲の全体像がだんだん形となり
いま現在のわたしの頭の中では
できかけ「Carnival」のサウンドが
毎日鳴り響いている状態なのですが




撮影も同様にすすみ
自分のなかに「早く形にしたーい!」
という気持ちがつよくなってきて
そういう段階でつい・・
ヴァイオリンの譜面か、シンセか、
机のうえにはりついたまま
寝食を忘れちゃいそうに。。
なりマス。





ところが、寝ることと
食べることは、後回しにしないほうが
どうも、よいみたいだなァ。。と
年々実感ふえてきまして



それでさっきのお話に
もどるんですが
「この暑さでもできるだけ快適に
寝たり食事するコンディションを
作っていこう~☆」と
リフレッシュ対策を推進しているわけなんです。





睡眠学習っていう言葉を
むかし聞いたことありますが
「学習」と呼べるかわからないけど
寝ているまに「問題解決」してくれるできごとは
多々経験あり。です。





制作はアイディアに行き詰まることも
たくさんあります。
ひとつのパズルがどうしても見つけられず
よい考えが浮かぶまでつい悶々と過ごしてしまうのですが


Noriko.Tの実感によると
ギリギリまで考えたあとは
答えを急がずに
寝てしまうのが1番みたいです☆





起きたときには
たいてい「よい考え」が
ひらめいていて
そこからまた一気に前へ進みだす
不思議な解決能力が寝ることによって
働いているみたいなんです。



人間は寝ているときが
もっとも機能的に頭を働かせているのかなァと
つねづね人体の神秘性なるものを
感じずにはいられません。



壁にぶつかるまでの全てを
やりきっておいて
「ひとつ」だけ答えのでない課題を
残しておいて眠る。という方法も
そういう意味で多用しています。






それから食事のこと。
これを大切に思うのは
制作だけでなく、毎日の稽古や
日々の精神状態にかなり影響しているなァと
実感があるからなんですよネ。





栄養がかたよると
イライラしたり、
なんの理由もなく不安になったり
そういうことってある気がします。



そう。わたしで言えば
ただでさえ「創作」なんていう
不安定な作業に連日とり組んでいるのに!
これ以上不安にかられたら困ります(笑)

というわけで
ごはんだけでもしっかり食べておかなきゃ☆






暑さリフレッシュ対策の観点から
いいますと♪


「暑い夏は、無理しない」
のがNoriko.Tの
ゆるい(笑)掟てです。



1年365日フルーツを食べない日は
ないわたしですが
夏は、朝起きると何より先に
フルーツをいただきます。

体がフルーツを求めている☆
天然の甘味で元気になるのと
水分も一緒にとれるので。




この時期の朝は
それと飲みものだけ。



今朝はcoffeeをいれましたが
すっきりした紅茶に変えて
香りでリフレッシュするのもいいですネ
(わたしはミントティが大好き!)






お料理するときも
食欲をたすけてくれる
「香り」をこのさい頼りにしちゃう。


ガーリックやパクチーは
いやおうなしに「食欲増進」してくれるので
たいへんお世話になっています。




そしてなんといっても2日おきくらいに
いただくのが「アボガドさん」。
アボガドは、果物だということ
みなさんご存じですか?


栄養価が高く、水分がとても多いので
重宝の材料です。
パンケーキにのせたり、
サラダ、生春巻き、ディップとしていただく
ワカモレなど、アボガドさんの活躍は素晴らしく
わたしNoriko.Tの健康を支えているのは
アボガドさんだといっても
過言ではありません。





油をつかった料理に
手がでないときは
「ルッコラの葉とサーモン」のサラダ。



ごまの香りがするルッコラは
柔らかい葉っぱで食べやすく、
お魚にもよくあいます。

体によいオリーブオイルと
バルサミコ酢をあわせて、お醤油をちょっとたらして
すりごまをたっぷりいれたドレッシングを
作って一緒にいただくと
手軽で美味しい食事があっという間にできあがり♪





食事のことを綴ろうと思うと
ついつい話がとまらなくなっちゃうので
また別の機会にあらためたいと
思いますが、




あとひとつ。
よく食べ、よく眠るために
だいじなこと。






それは
体を動かすことなのかナと。


このところ「Carnival」撮影のために
ヴァイオリンのほかに
ダンスも(ふだんも少なからずやってますが)
とくに時間をさいて踊っていたら
もう、お腹すいてネ。

先日は久しぶりに
ごはんをお釜にたくさん炊きました(笑)




適度なつかれは
ぐっすり眠るのに
必要なもの。





そんなわけで
「制作」というライフワークから
今日もさまざまなことを学び吸収しております。





いま少々
わたしの部屋からみえる空は
曇りがかっているみたいですが
coffeeがきいてきて
だいぶ朝の頭もスッキリしてきました。





さいごに◎

今日、お贈りする曲はこちら。


かの有名なポンセの
「エストレリータ」。
ヴァイオリンとギターアレンジ(シンセ)は
Noriko.T☆



 https://youtu.be/1boUobHaENQ




みなさん、どうぞ
よき週末をお過ごしくださいネ!



Noriko.T◎NOTE 2022.7.3


【秘密のかくし味】 2022.6.25

こんにちは。

Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつもありがとうございます。


今朝はひさしぶりに
気持ちのいい青空。。!
さきほど外にでて
たっぷり空気を吸い込んできました(笑)




ここのところ
なかなかお天気のすぐれない日が
続いていましたものネ。

陽がさしてくれないと
家のなかもなんとなく薄暗くて
気持ちがあがらないときも
あったりします。



わたしNoriko.Tも
今より以前はもっと
季節によって、日々の天の色によって、
ど~んと落ち込んだり


雨が降ると
なぜかベッドにもぐったまま
雨の音をひたすら聴いていたくなったり
自分というものが、天候にずいぶん
左右されていたなァと
自覚しております・・。






そんなさなか、ひょんなこと。

1年半まえに制作した作品に
キャンドルを使いまして
それがきっかけで
キャンドルなるものを趣味で
買い集めるようになってから
少々変わってきました。

ちなみに
本当の火を炊くと
かたときも目を離せず
落ち着かないので(笑)

正確には「キャンドルライト」です。

バリ島雑貨店でよく見かける
カラー色のホルダーもよいですネ。



いろいろな色が
はめ込んで作られているので
ゆれる灯りとともにほのかに美しく
思いのほかココロを
落ち着かせてくれます。


北欧インテリアが近年
雑誌などで特集されているように
寒くて日照時間の短いのが常時の北国では
温かい演出を日常生活に
とりこむ工夫がたくさん。





ハウス型のホワイトホルダーは
今や日本でもメジャーに。

少しづつ集めて
小さな街並みをリビングに作って
一つ一つのハウスを灯すのが
Noriko.Tの憧れでもあります。





灯りにゆれる
小さな街並みを眺めながら
本を読んだり、coffeeをいただいたり
好きな映画を楽しめて
想像しただけでも
贅沢なひとときになりそうな予感!





毎日変わる環境や
外気の影響を受けて
ときどき迷走したくなるのは
わたしたち人間の自然な姿。




そういう自分を
外から眺めて楽しむくらいの
余裕はもっていたいナと
思っているNoriko.Tです。





お話変わりますが
先日、作品を聴いてくださっている方が
「不思議なことに、聴くときによって
感じ方が違う、感性はつねに変化しているのだな
と思います。」とおっしゃっていました。


ありがたいお言葉を
ありがとうございます。




ところで実はこのこと、
作っている本人でさえ
体感している出来事なのです。




ちなみにわたしは
制作プロセス上、
耳に優しいちょっぴりよい
ヘッドフォンを使用して
曲を聴くのですが



自分がとりこんだ
さまざまなサウンドが
曲のあちらこちらにちりばめられていて
ある時は全てが鮮明に聴こえるし、
ある時はこんな音もいれてたんだっけ?
と今さらビックリ、
「かくし味、わかっちゃった♪」
みたいな感じでしょうかネ。

お料理と同じで
コンソメだけだと少々足りないから
味の素もちょっぴり足す。



ビーフシチュー煮込むときに
いちばん最後の仕上げに
鍋のなかにパルメザンチーズを
ちょっぴりふると
コクがでてグッと美味しくなる♡



そういう「かくし味」は
実際の味として認知されないけど
絶妙な味わいの効果あり◎

話がもどって
Noriko.Tのオリジナルには
曲調の変化が多いこともあり
平均で100~300種類のサウンドが
ちりばめられています。



主旋律としてきこえる
メロディサウンドよりも
ほとんど聞こえないけど
「何か裏で鳴ってますネー」と
うわさされる小さきものが
たくさん存在しています。





シンセサイザーには
「鐘」というカテゴリだけで
7種類もの音色のちがうサウンドが
入っているし、打楽器音といったら
無数にあります。



太鼓と柔らかいほうのシンバル音を
重ねることで
深みのある新しい打楽器の音を
作り出すこともできるんです!





となると◎
つい触ってみたくなる
性分ですからネ(笑)



けれどひとつ大事なのは。


たくさん入れればいい
というものではなく。


お弁当箱つめこみすぎると
ごちゃごちゃして見た目だけで
美味しさ半減しちゃう。





そこで、ともかく。
実際つかう音が決まるまで
それはそれはもう、
数えきれないサウンドを弾いてみて
吟味しております。




遊び心をフルに
活かせるじかん、といって
過言じゃありません。




それも不思議。
数日まえはそれほど好きじゃなかった音が
「今日は、なんかよいナ。」とか
思うんですよ。



ほんとう、人間の感覚とは
こんなにも揺れ動き、
日々入れ替わっていくものなのかと
あらためて感じ入る
今日こんにちのNoriko.Tです。

わ♡
こうしてNOTEかいているまに
どんどんさっきよりも
明るくなってきました。

最後に
本日Noriko.Tから
お贈りする曲はこちらです。

「BIRD」  /Noriko.T

https://youtu.be/Ejz_ZkbLw7E



今日のみなさんにも
お心に響くサウンドとの
よき出逢いがありますように!



Noriko.T◎NOTE 2022.6.25





【撮影は表現を肥やすツール】2022.6.19


Norikoチャンネルを
ご愛聴いただき
いつもありがとうございます!






この私も実は毎日、
各種YouTubeさんの配信による
恩恵を授かっていまして
m(__)m

かなり好みに偏っていますが♡


●ヴァイオリニストたちの綴る
楽しい日記ブログ、いろいろ
●練習メニュー工夫法、いろいろ


そして!

●イツァーク・パールマンと
ヒラリー・ハーン。

最高に好きなヴァイオリニスト。
それぞれのコンサートシーンは
毎日夢中で観ています。
じかん忘れます。。。




ほかにも。

「お料理レシピ」「魔法のメイク法」
「ダンス」etc…



友だちから
情報を教えてもらっては
動画巡りの日々ですネ。


その道に長けたみなさんの動画は
どれもほんとう、素敵です。
なにより、ためになります☆




これが動画制作には
本当に大事なことですネ。

Norikoチャンネルの世界も
ためになる・・でなくても
「活力になる!」
「癒しに」と言ってもらえる作品


そして、これこそNoriko.Tが
こにに込めた願い

「夢をみられる」場所でありたいと
つねづね思います。

ちょっと話飛びます。
今、全国ロードショーで上映中の
映画「20歳のソウル」が各地で
大きな話題となっていますネ。
(私も、近日3度目の鑑賞予定です。)



秋山純監督とはとても長いおつきあいで
わたし自身も大変お世話になっているので
このサイト(Diary)でもたびたび
監督に登場していただいてますが、


以前、ふと監督が

「 ノリちゃんの動画、
あれどうやって、、誰が撮影してるの?」
と訊ねられたので



「自撮りです。」
とお答えしたら
それはもう、大変に
驚かれていらっしゃいました。





。。そうなのです!

Noriko.Tのオリジナル曲は
すべての曲を
自分自身で撮影しております。


この「キホン自撮り」スタンスを
守るのには、それなりの
理由があるんです。

●「風の森」  /Noriko.T(2022年収録)
https://youtu.be/7RjsUoxynQQ




先月Upした「風の森」は
「ヴァイオリンの即興演奏」を
もとに構成していますが


○演奏シーン。   はもちろん
○スカートワルツ歩き(Noriko.Tが名付けた・(笑))
○木の上からカメラがのぞいてるシーン
○手かざし
○ひたすら森を歩くシーン
○足もと密着♡
○たくさん出てくる風に揺れる森風景
など。


2か月間、2つの森に通いつめ
じぶんで撮影いたしました!




さきほどの秋山監督に
話がもどりますが、


撮影が始まったばかりのころ
(ちょうど3月の終わり)
監督のお誕生日祝いの会があったんですネ。


わたしも少しばかり
お邪魔させていただいて
みなさんと一緒にお祝いさせていただきまして。



その日がちょうど
翌日撮影を控えていたときで。
「これは一大チャンス♪」と。




「早朝に山の斜面上で撮影するんですが
コツはないでしょうか?」と
相談させていただいたんですネ。

そして、いろいろと
野外で撮影するための手法。。
伝授していただきました!


ちょっぴり話がそれますが
秋山監督の撮影法は
これがまたかなり独特のスタイルを
お持ちの方で、
「リハ―サルなし」。
「考えるじかん、与えない」。


つまり、つねに
演者の究極の感性を
大切に考えていらっしゃる、
ということなんです。

ですから、秋山チームの
撮影に呼ばれる人はみんな
演者も、撮影チームの方たちも
そこをよく理解して撮影現場に向かっています。







「撮影」
わたし自身も
この言葉を、音楽人生のさなかで
これほどまでに口にするとは
昔は想像もしていませんでした。
人生、何がどうなるか
つくづくわかりませんネ。




でも、この経験値をふんだことで
わたしの音楽表現に
もたらされた意識変革は
ただならぬ大きさでした。。!




ひとつ例えば。

仕上がった動画のほうがダイナミックすぎて
そのためヴァイオリンの演奏表現が小さく感じ
「音の収録」だけやりなおし。
となります。

絵は、目にみえるものなので
「表したもの」が音とバランスよいか
バロメータであり、刺激剤にも。




初期の頃の動画は
そうやってみてみると
若干、しちゃんかちゃんですネ(笑)
アンバランス。




けど、それだからこそ
(動画制作、つづける。決定!)
と思えたんです。
足を1歩、いれちゃったんだから
何かをつかみとりたい。




なおかつ。
その心がまえでやるのなら
「撮影そのもの」も自分の手で。





世界一アナログ人間だったはずの
Noriko.Tはこうして
「アナログ脱皮」を果たしていったのです。




さて。しかしですネ。



原則自撮り撮影でも、
「さすがに、どうしても」
というときもあります。やはりネ。





そういうときだけは
その箇所を録っていただくため
すこしの時間、お願いすることもあります。





さきほどの「風の森」

じつは2か所だけ、
自撮りでないぶぶんがあったのですが
みなさん、どこのシーンがそうなのか
わかりますでしょうか?





正解は☆


●Noriko.Tが
外を歩きだして
背の高い木々のあいだを
かきわけて入っていくところの
10秒間



●黄色い花に囲まれて
踊っているところの
10数秒間。



でした。
つまり。




「カメラが背中を追いかけてくる」のだけは
今のところ不可能なんです。
自撮りではネ。


逆にこれができるようになっちゃったら
最強ですネ(笑)





そんなわけで
どんな想像を絶する手をつかって
撮影しているかのお話は
まだまだエピソードあり♡




べつの機会にまた
楽しみにしていてくださいネ!




Noriko.T◎Note. 2022.6.19





【雨の日散策のススメ】2022.6.12

Norikoチャンネルをご愛聴いただき
いつもありがとうございます!

つい数日前、ある方が
「ヘッドフォンで聴くと、別世界に行けますね。」
とおっしゃってくださいました。





ズバリ。
実はそうなのです。

ここで基本的にお伝えしておきますと・・
わたしは、その人それぞれ一番好きな方法で
聴いていただくのがBest!と思っていて
「こうやって聴いてネ。」と言わないことにしています。






でも、ここだけの話♪♪♪
Noriko.Tのオリジナル曲は
ヘッドフォンで聴いていただくと
その世界観の真ん中に佇んでいるように

PCや、スマポ画面から聴くのとは
まるで違う立体的な印象を
楽しんでいただけちゃいます。

「 ライヴ会場で聴いているみたいな雰囲気」と
いうのがピッタリかナ。



ただ先ほどもお伝えしたように
それぞれのお好きな聴きかたがありますから
無理せずご自分の好きなかたちで
Norikoチャンネルの世界を楽しんでくださいネ!



先日は、「HAYAMA」の制作秘話、
みなさん、読んでくださりありがとうございました・・!

この話を知ったあとたくさんの方が、またあらためて
「HAYAMA」を聴きなおしてくださり、ご感想もいただきました。
重ねてありがとうございます。m(_ _)m



わたしNoriko.Tも。
日頃、ほかの作曲家の制作された好きな曲を
夢中でくりかえし聴いて。
そしてしばらく時がたち、
再びくりかえして聴いたりしていますが、、

魅力のある曲は何回聴いても
新鮮で新しいサウンドに聴こえるんですよネ。
不思議だぁ。。☆

聴くたびに新しい魅力が上乗せされる!

もらえるエネルギーも同時にふくらんでいく!
これはもう手放せない(笑)



Noriko.Tの作品も
みなさんにとってそういう曲でありたいと思います。

これからも乞うご期待!です。




さて。
それはそうといよいよ梅雨に入りましたネ。

雨女、そして雨好きを公言しているだけでなく
Noriko.Tのもっか大切なひとときの一部。

それは森の散策です。
全身にお日さまをいっぱい浴びて
風のいい匂いをたくさん体にとりこめる
晴れの日散策ももちろん素敵なんだけれど

スペシャルは雨の日の散策◎



みんな雨ふると
外に出たがらないでしょう。
でも、ホントは雨の日こそ。。
森を歩くと、最高の癒やしを与えてもらえます。
少数派の特権(笑)




わたしの感じるいちばんの宝ものは、
雨のなかの静寂。

大きな大きな木々に覆われた森の中では、
カサに落ちる雨音がとても静かに、
ココロを落ち着かせてくれます。



そのあとは。。
いろいろな声や音が、
静かに入ってきます。




美しい小鳥のさえずりとか
葉っぱが揺れる音、
虫がどこかで飛んでいる音、
そばの川の水が流れる音。。
ほんとう、いろいろ。




ココロをなだめてくれる音はたいてい、
日常から離れた場所に存在している。
そんな気がしますネ。




自然環境がそのまま残された大公園や
自然公園が知られざる辺りにも意外とあるのも驚き。
なんて恵まれたことだろうと
しみじみ思っている今日こんにちのNoriko.Tです。





ぜひみなさんも、
雨の森散歩、試してみてくださいネ。


最後に、今日の曲はこちら★
『静寂よ、ここに降り立ち』
        /Noriko.T
https://youtu.be/hnjFAZYhe3o

Noriko.T◎Note 2022.6.12





   ●
    

       ●

    

【HAYAMAの制作秘話】2022.6.2


   Norikoチャンネルを愛聴くださり
いつもありがとうございます。。!


「典子さんの、オリジナルやっぱり好きです。」
と言っていただくことが
以前よりも増えてきました。

それでも今はまだ
曲数圧倒的に少ないのでもっともっと作って
みんなにNorikoチャンネルの世界を楽しんでほしいと
思っている今日こんにちのNoriko.Tです。

以前までのことを
すこしお話しますと、


 Noriko.T 公演出演と 
その舞台用の制作曲を オファーいただく

              ↓
制作した作品を舞台公演で弾く
                ↓

公演終了後は、
作品はデータとしてPCに収めらる。

という流れが定着していました。


つまり作品そこで
お蔵入りなんですネ。

ライヴはつぎつぎ、、と
新しいものへ進んでいくので
わたしもお蔵にしまった曲のことを
ふりかえることがありませんでした。

ところが、そこに
世界的パンデミックによる「ステイホーム」期間が発生。。!
2年前に起きたその状況は、
わたしと、そのお蔵入りしてきた作品たちにとっても
思いもよらない事件となったのです。

飲食できない。

外出できない。

人と会えない。

この三重苦よりも
「 コンサートができない。」


これは、世の音楽家たちにとって
生きるなといわれているのに等しいといって
過言ではありません。

たちまち、配信ブームになりました。


わたしだって
うかうかしていられません。
波乱人生に生まれついたNoriko.T
メラリ。。炎のなかで立ち上がった。

のだけれども。

ここである問題が
立ちはだかります。

それはNorilo.Tが
「世界一」を誇るアナログ人間だということ!

PCは打てます。
「ウエブサイトやって
できるようになったもん。」

ということで
もともと楽天家の性質をフルに活かした
Norilo.Tの制作活動がスタートしました。

わたしのオリジナルは
ヴァイオリン以外はシンセサイザーで
音を作っていますが
PCの打ち込みはやっていません。




「 手弾きで作ろう、楽しいナ♡ 」

奮い立つ歌をかけ声に、
シンセサイザーの小さくて軽い鍵盤を
とにかく猛練習の日々がはじまります。

それが第一曲め

「HAYAMA」海はただ黙せり
の制作始まりのシーンでした。

それもいきなり
ヴァイオリンつかわない(笑)

だけど。
そして。
鍵盤のみ。

それはつまり、、、
はじめから終わりまで、「とおしで弾ける」まで
やっていたら一年先までUpできない!


そこで楽天家Noriko.Tは
作戦をかんがえました。



「 とおして弾けないなら
ちょびっとずつでOK! 」

というわけで、
はじめに、6分間の空白を録音器のなかに作り
(サイズを大きめにしておくのには理由が。。)


つぎに曲を
ばらばらに切り刻む。
楽譜に/  /  /
こうやって。


「ここまでなら、
うん♡ つなげて弾ける。」
という感じで。



あたまからスタートして
4小節くらいづつ
つづきを付け足していくんです。
どんどん曲がつながっていきます。

当時は、Mixingは
未経験でとりいれていませんでした。


つぎのパートを弾くときは
曲のはじめからヘッドホンで聴いていって
「その箇所」がきたら鍵盤を弾いて、
つづきとしてつけたされる、、という。



文字どおり
世界一アナログなやり方で
進行していきます。


テンポ速いところは
もっと弾けないので
さらに細かくして
3〜4日かけて数小節を録りきる。

「HAYAMA」海は黙せり  は、
演奏時間5分ほど
譜面にして4ページほどですが、

覚えているかぎりでは
20パートくらいにわけて弾き
収録をはじめてからひと月半かかって完成しました。



録音に要した時間は毎日3時間〜8時間。
テイク数は、350回を超えました。

ご想像していただけるとわかりますが
毎回、ヘッドフォンで録音済みの
曲の頭から聴いていって
「今日の箇所」をひいて付け足すとき

ちょっとでも、
出遅れ、
出早い、
前とのテンポちがい、
タッチミス、
音色が描いたものと違う
間合いのとりかた野暮ったい、、
表現がイメージに追いついていない


そのたびに
録りなおしになります。

気をとりなおし
「もう一度頭から」
をひたすらくりかえしていました。



切りばり方式の重ね録り。
王道ではない作り方でやる。
それはOK。

でもみんながそれを聴いたときに、
まるで全曲弾き通したみたいに
聴こえないのなら、
そのチャレンジはやめたほうがいい。

そう自分を追い込んで
まるで何かに取り憑かれた人みたいに
毎日没頭しました。


それとは別にネ。
「ミキシング急務!」
早くできるようにならなくちゃ。。
と、この頃いつも思っていました。

ヴァイオリンの入らない作品自体にも、
音楽ショーの幕間の世界をひきたてる
たいじな役目があります。

この曲の構想のようなものは
そのさらに3年まえに話がさかのぼります。


当時、撮影のために
ふらりと訪れた葉山の海。


格別な景観でした。

その気高い美しさに
ただ吸いこまれるように惹きつけられ、
心を奪われてしまいました。

                                    ・



帰宅してすぐシンセをとりだし
即興的に、弾きなぐるようにして
メインのメロディを当時録音しておいた、
そのメロディをもとに
楽譜にかきおろしたのが
「HAYAMA」なのです。

You Tubeとしてあげるまえ
もう一度、その風景写真をとるために
現地へ撮影にもいきました。

その日は朝から、壮絶雨ふりの歓迎をうけ
雨女を自負するNorilo.T
制作モードいよいよ盛り上がっていくんだ☆

と、内心燃える思い &  決意を
したためたことを覚えています。

実際の音楽ショーでは
全曲とおして弾く姿を
みなさんにお見せしたい。。!

そうも決意して。
この曲を今日も
鍵盤で稽古しつづけている
わたしです。



Noriiko.T☆Note◎  2022.6.2




【  Noriko.Tよりご挨拶  】2022.5.26



nonnonスペースこと☆
Noriko.Tウェブサイトをご愛読くださり
いつもありがとうございます。



2014年からスタートしたこのサイトも
気がつけば、8年目を迎えていました。
わたしの活動の記録はほとんど
日々のTweetとこのサイトのみで綴っていまして
いづれかを、またはどちらも
追いかけてくださっているみなさんに
この場で厚く感謝もうしあげます。




それにしても
なんという劇的な8年間でしょう。

・・と思いはしたものの。
よくよく思い返してみれば
わたしの人生今までのどんな瞬間も
劇的そのものでした。
ぼんやり退屈している暇なんて
かたときもなかったような。







さらに考えてみれば
『今』が、人生でもっとも地に足をつけ文字どおり
「音楽づけ」の毎日を送っているわけですから
かつて音楽を志したばかりの頃描いた
「音楽で目覚め、音楽に眠る、
朝から晩まで音楽のことを考える生活を送りたい。」
というささやかな夢を、自分なり形にしながら
いってみれば人生最大激動なる
「音楽道」を歩いていることになります。

音楽道を、「いばらの道」と
表現される方もいらっっしゃいますが・・
1日1日の彩いろどりが
常時、変貌してゆく様を生きる
まるで七変化の世界に佇むようなこの生き方を、
わたし自身は得がたい宝だと思っています。



そして。そうであるならば
この感謝と喜びを
胸の内だけでなくもっと外がわに放っていかなくちゃ、
との思いを秘めている今日こんにちの
Noriko.T です。








音楽家の日常生活はいってみれば
ひとりひとりかなり違います。


(・・と予想しています☆)




朝はやタイプ
完全夜タイプ
毎日フレキシブルタイプ
etc。。
アーティストの数だけ「暮らしかた」が
あって、ミュージシャンの場合は
その生活はすべてが公演準備やリハーサル
制作や本公演のスケジュールを中心としたうえで
ほかの時間も組みたてられている
、と言って過言ではありません。



そういうなか
今のわたしが1番大切にしていることは
「ふつうの暮らし」のサイクルを守ること。



朝起きて夜は寝る。
基本ですネ。。





必要なくても
1日に1度は外へでる。





食事はできるだけ
自分で料理する。





ごくごく普通のことばかりです◎

でも、これが意外と
簡単ではありません。
実際のわたしも、年間365日のうち
なかなか難しいときもあります。




ひと昔まえは
ほんとう、ひどくて(笑)
毎日家から一歩もでずに
ひきこもって曲を作っている
「世捨て人」みたいな生活を
送っていたこともありました。



でもそういうとき
たびたびココロに
思い出す「お言葉」があって。




高校生だったとき
音楽を志すことを決めたばかりで
毎日学校でヴァイオリンの稽古に
奮闘するわたしをみて
恩師である音楽の粕谷宏美先生が当時おっしゃった
このお言葉がわたしの意識を変えてくれたのです。




””  音楽家は、どうしても視野が狭くなる。

同じ世界のもの同士で固まって
世の中がみえにくくなる。


だからできるだけ自分から外へでて
音楽以外の世界へも目をむけるようにするといいよ  ””





当時のわたしには
ピンときていませんでしたが
こうしていざ音楽中心の生活のなかで
先生のおっしゃった言葉の
とても大切な意味が実感として
胸にひびくようになりました。



日々の稽古や制作のプロセスが
自己の内面とむきあい続ける作業なだけに
引きこもったまま居心地のよさを
覚えてしまうのですが
そのルーティンから意識的にぬけだして
外がわへ目を向けようと思うようになりました。




ライヴも、広いコンサートホールより
至近距離でお客さまと対話できるような
空間をだいじにしたいと思い始めたのも
それがきっかけだったと思います。



お客さまの息遣いが
感じとれるようなライヴ空間では
演奏のまあいや呼吸も
自然とお客さまにより添うように
弾くことができます。


それは弾いていて
とても心地よいものでした。







ふだんの暮らしと
そこに息づくココロの調和を
謳うたっていきたい。


このころひっそりと
芽生えた気持ちだったかもしれません。


公演でオリジナルの作曲を求められ
そういう思いのなかで制作した曲を
弾くようになりました。



詩うたというものは
コンサートのときだけ
「そこにあるもの」ではないように思えて。




ふだんの暮らしのなかに
生きてわたしたちのココロに
存在しつづけている。
そう思えた瞬間がありました。


その姿を紡いでいきたい。
その詩そのものを
作品に投影していかれたら。





できるだけ「ふつうの暮らし」を
大切に、社会性調和のとれた
生活リズムをこわさないように
わたしが心がけている理由はそこにあります。






・・とこうしてみると
わたしを世捨て人から脱皮させて
「日常生活」のサイクルへもどすように
促してくれたのも・・
まさに音楽の力ですネ(笑)






Noriko.T☆Note◎2022 5/26
































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